「資産分散型投信」には手数料が高くなるカラクリがある!?

ここでは、投資信託初心者の方が陥りやすい、販売する側だけ
が儲かるいわゆる「買ってはいけない」投信の例を紹介します。

【「資産分散型投信」には手数料が高くなるカラクリがある!?】

最近銀行や証券会社が販売に力を注いでいる商品のひとつに、
「資産分散型投信」というものがあります。

株式や債券、REIT(不動産投資信託)などを組み合わせて
投資するのが「資産分散型投信」の特徴。

販売する側の常套句として、「資産を複数のルートに投資する
ことによって、全体の値動きの乱高下を緩和でき、その結果安
定した運用成績が出やすくなります」というものがあり、それ
は確かに的を得ていると思われます。

しかし、問題となる点に手数料の高い商品が多いことが挙げら
れ、その理由としてあるのは株式や債券に直接投資をするので
はなく、投資に投資をする「ファンド・オブファンズ(複数の
投信をまとめた投信)」という形態をとっている商品が多いた
めです。

販売される商品にもよりますが、信託報酬が1.5%以上の商
品もあり、ここからさらに投資先の信託報酬が上乗せされるた
め、最終的には2.5%程の信託報酬がかかってしまう商品も
あるのです。

それにしてもおかしな話だと思う点に、自分で個別に投信Xや
投信Yを買うのであればそれぞれの信託報酬しかかからないは
ずなのに、セットで買うと手数料が割高となってしまうのです。

まとめ買いをすればその分安くなる商品は世の中にたくさんあ
るのですが、投信の場合はセット(まとめ買い)すれば高くな
ってしまうという、理解し難いことが起こります。

であれば、自分で低コストの商品を組み合わせて購入したほう
が、手数料を安く抑えることができます。

【ファンド・オブ・ファンズのしくみ】

                |ファンド・オブ・ファンズ⇒投信X⇒|
  投資家⇒|ファンド・オブ・ファンズ⇒投信Y⇒|⇒金融市場
                |ファンド・オブ・ファンズ⇒投信Z⇒|
                                   ↑         ↑
             『信託報酬1回目』  『信託報酬2回目』

「優秀な投信を選んで投資する」という魅力がファンド・オブ
・ファンズにはあるといわれていて、確かにそういう面はある
と思いますが、それは本当にいい商品がリーズナブルな価格で
セット販売されている場合に限られる話。

しかし実態は、同じ投資顧問会社のグループが、手数料が高く
運用成績も芳しくない自社系列投信を組み入れているようなケ
ースもあるため「売れない投信の在庫処分用商品」などといっ
た、とんでもない商品も存在します。

さらに最近ではこの分野の投信人気に乗じて商品数が増えてき
たせいもあってか、他の商品との差別化を図る意味で分散する
「数」が増加傾向に・・・。

今まで通りの国内外の株式や債券、不動産などに飽き足らず、
マイナーな国の株式やヘッジファンド、石油、金などの商品フ
ァンドを組み合わせ、中には投資対象が10を超える商品も。

ここで注意しなければならないことは、分散数が多ければリス
クが減るということではなく、同じような値動きをする投資対
象が増えるだけでは、分散の意味がない上、投資先が増えれば
その分のコストが上乗せされる点も見逃せません。

資産分散投信でなおかつ毎月分配型という商品も多く、毎月分
配型は資産形成には向かない性質があります。

購入初年度に手数料を5%以上支払い、さらに税金まで支払え
ば、かなり運がいいか、相場が急騰でもしない限りプラスにな
る可能性は極めて低いといわざるを得ません。

投資信託にかかる手数料の相場観を身につけ、無駄な費用を使
わないようにしなければなりません。

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