「高利回り」という謳い文句にも注意が必要!

ここでは、投資信託初心者の方が陥りやすい、販売する側だけ
が儲かるいわゆる「買ってはいけない」投信の例を紹介します。

【「高利回り」という謳い文句にも注意が必要!】

海外債券のパンフレットの中身を見てみると、次のような比較
が表と共に掲載されている場合があります。

※※※※※※※※※※債券利回りの国際比較表※※※※※※※

南ア・ランド債券・・・8.2%

新興国国債・・・・・・6.9%

オーストラリア国債・・5.5%

米国国債・・・・・・・4.3%

日本国債・・・・・・・1.3%

などと表記されていて、日本国債の利回りがいかに低いかとい
うことを、ことさら強調しているようにも見えます。

金融機関の多くでは、このようなパンフレットを作成し、顧客
に海外債券の利回りのよさをアピールしています。

銀行の窓口担当者も、海外の債券に投資をする投資信託をすす
める際には、「利回り」という言葉を強調することも多く、こ
れは預貯金しか利用したことがない人でも「利回り」や「金利」
といった言葉であれば、耳慣れていると知っているのです。

この外国債券に投資をする投信(外債投信)にリスクはないの
かといえばそうではなく、どのパンフレットにも「将来の運用
成績を保証するものではありません」や「為替変動による資産
減少(いわゆる“元本割れ”)のリスクがある」ということが
明記されています。

しかし、あまり都合のよい言葉ではないため、パンフレットの
下の方に非常に小さな文字で書いてあることが多いため、見落
としてしまう(証券会社や銀行はそれを期待しているのかも)
可能性もあります。

さらに注意しなければならない点は、パンフレットに記載され
ている利回りはあくまで過去の実績に他ならず、これから外債
投信を購入してもこの利回りが適用されるわけではありません。

もうひとつの注意点は、この利回りには為替変動が考慮されて
いないため、日々為替レートは動いているため、外債投信に投
資をした場合、投資先の通貨に対して円が強くなる「円高・ド
ル安」「円高・ユーロ安」になれば基準価額(投信の時価)が
下落する要因にもなります。

仮にドルやユーロ建ての債券に投資をする投資信託の利回りが
5%程あったとしても、為替相場が円安(ドル高・ユーロ高)
に利回りを上回るような変動があれば、基準価額が下落し、元
本割れしてしまう可能性も十分にあるのです。

新興国であるブラジルや南アフリカ、インドなどの政府が発行
する債券は高い金利が魅力なのですが、高いリターンは高いリ
スクと表裏一体のため、金利だけで飛びついてはいけません。

さらに、高金利ということは裏を返せば発行する政府の信用度
が低いことの表れでもあるため、滅多にあることではありませ
んが、「デフォルト」(元本や利息の支払いが不能状態に陥る)
の危険性がある上、新興国の通貨は流通量が少ないため、米ド
ルなどと比べて為替相場の変動が大きいという負の側面も。

市場からの少ない資金流入でも大きく高騰したり、反対に悲観
的な情報が流れると一気に暴落したりするため、投資信託初心
者が金利の高さだけにつられて多額の資金を投資するのは決し
てオススメできません。

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