テクニカル指標だけに頼らず広い視野で株式の取引をするのがポイント

個人投資家にとってテクニカル指標は魅力的なものです。素人の個人投
資家は、株式取引のスキルやテクニックがあるわけでもなく、重要な情
報を他の人より早く手に入れることができるわけでもないので、プロの
投資家に比べて最初から非常に不利な状況に立たされているのが実情。

そんな個人投資家が頼りにするのがテクニカル指標で、テクニカル指標
はプロでも素人でも平等に使える相場の武器です。様々な指標があるた
め、それぞれの好みに合わせて使うことができる点も、多くの投資家に
好まれている理由の一つです。

テクニカル指標とファンダメンタルズを分けて考える方もいますが、こ
の2つは完全に別物というわけではありません。機関投資家や銀行や証
券会社のディーラーは情報通です。個人投資家より早く有益な情報を手
にすることができます。儲けにつながる情報が入り次第、売買を始めま
す。それが相場の流れを作るので、ローソク足を見ているだけで、プロ
の動きが見えてくることもよくあること。

このようなことから、テクニカル指標というものは、ファンダメンタル
ズを内包しているものと言えます。ただし、個人投資家の多くは、この
ファンダメンタルズ部分をまったく考えずにテクニカル指標を利用する
傾向が顕著。

例えば、ストキャスティクスやRSI、RCIといったオシレータ系の
指標は、相場の過熱感をヒントに売買のサインを出します。80%以上
なら売り、20%以下なら買いというように、これらは逆張りの指標。

逆張りとは、相場の転換点を直前に読む方法で、その時点での相場の流
れには逆行しています。ボックス相場の場合は、そろそろ下がるとか上
がるという局面があるいので、逆張りも偶然うまくタイミングが合う可
能性がありますが、ボックス相場でないときは一方向にどんどん進んで
しまいます。

大きな流れになるときは、通常ボックス相場を上下に突きぬけてしまい
ます。こうなれば、テクニカル指標はまったく役に立たなくなってしま
います。個人投資家は、ファンダメンタルズの観点からは相場は引き続
き上昇の見込みであっても、オシレータ系の指標で売りのサインが出て
いるから、手持ちの株を売ったり、空売りで新規に売り建てたりするの
です。反対に下げ相場のときでも、上昇を信じて逆張りで買いで入った
りすることもしばしば。

最近の個人投資家の人たちは、テクニカル指標について非常によく勉強
しています。ただ、テクニカルに関する知識が豊富で、テクニカルだけ
にだわるあまり、大局的な相場の見方ができなくなっている側面も。

テクニカル指標は、過去の相場を反映していますが、将来の相場を確実
に予想できるものではありません。相場は生き物で、いつ何が起こるか
は誰にもわかりません。

そこで、突発的に起こった出来事に対応できる柔軟な思考が必要となっ
てきます。テクニカルに惑わされることなく、相場の流れや社会の状況
を考えることで、いざというときの損失を少なく抑えることができるよ
うになるでしょう。相場で長く生き残る秘訣は、大損して一発退場しな
いことかもしれません。

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