「一匹狼株」は群れからはぐれた落ち目株

「一匹狼株」は危険な株だと説明してきましたが、業界全体が上昇気配
にある場合でも、同業種内で最初に上がる株は、その時点においては
「一匹狼株」になります。

ここで、注目したいのは、同業他社の株価の動向です。全体的に上昇傾
向ならば、「買い」でよいでしょうが、他社の株価が下落傾向の場合は、
この株は「一匹狼株」の気配が濃厚です。買った瞬間に急降下しても、
不思議はありません。

我々投資家の目的は、株を購入して利益を得ることです。それには、も
っとも利益の出る確率の高い株を選別して投資を行う必要があります。

そのためには、ひとつの銘柄に固執ぜず、その市場を見渡して、市場全
体の動向も把握しておきましょう。

ここで、「一匹狼株」の例をひとつ取り上げておきます。自動車メーカ
ーのダイハツは、2008年9月に新高根を更新しましたが、この時点
では、同業種であるトヨタ自動車、ホンダ技研の株価は、下落傾向にあ
りました。

業績面では、ダイハツは2008年4~6月期は+26%の利益を上げ
ていましたが、その直前の1~3月期は-9%でした。トヨタ自動車も
ホンダ技研の業績も同じような傾向でした。

総合的に判断すれば、この時点でのダイハツの新高値抜きには、「買い」
に値する要因はまったくありませんでした。

つまり、ダイハツの場合、株価だけが一人歩きした「一匹狼株」だった
のです。結果的には、ダイハツの新高値更新期間はたったの3日間しか
続かず、その後約50%も値下がりしました。

「一匹狼株」の怖さをこれで、ご理解いただけたと思います。

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