救済型の合併は高収益会社の株価も下げる

これまでもっとも合併を繰り返してきた代表的業種として、都市銀行が
あります。1980年代後半のバブル景気の崩壊で、銀行業界は大きな
ダメージを受けました。

最大時は15行あった都市銀行は、今ではメガバンク3行と2行の計5
行になりました。

都市銀行の合併の歴史は、株価の下落の歴史でもあります。株価の下落
が進行すると合併を行い、コストカットにより収益を確保し、株価の下
落を防いでいました。しかしこれは、株価の下落のスピードを緩めるだ
けで、積極的に「買い」に転じる材料にはなりませんでした。

小売業界を見てみましょう。2005年9月にイトーヨーカ堂とセブン
イレブンが合併しました。新会社名はセブン&アイです。スーパーマー
ケットは典型的な斜陽産業であり、イトーヨーカ堂を救済するために、
業績好調の子会社であるセブンイレブンが助ける形での合併劇でした。

この合併により、セブン&アイの株価は最初の6ヵ月で60%ほど上昇
しましたが、その後一転して、下げに転じました。イトーヨーカ堂のス
ーパーマーケット事業がマイナス要因と評価されたようです。

その証拠として、ローソンとファミリーマートの株価は、同じような動
きを示してしますが、セブン&アイの株価は、上記の2社を大きく下回
っています。

セブンイレブンにとっては、親会社がイトーヨーカ堂だったことが、不
運の元凶といえるでしょう。セブンイレブン単独であれば、株価におい
ても十分にローソン・ファミリーマートといい勝負ができたことと思い
ます。

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