新高値を更新しても「買い」にはならないケース

会社合併によるメリットは、本社経費が1本化される分の利益しか産ま
ないので、基本的に「買い」にはならないことは、前項で述べました。

では、合併後、しばらくの期間保ち合いを形成し、その後新高値を更新
した場合は、「買い」になるのでしょうか。答えは、ケースバイケース
と言えるでしょう。

具体例をひとつあげて、説明します。2005年三菱化学と三菱ウェル
ファーマーが合併し、三菱ケミカルとなりました。合併後2年近く保ち
合いの状態でしたが、2007年1月に新高値をつけました。その直前
の業績を見てみますと4~6月期は売上・純利益ともプラス計上でした
が、7~9月期では売上はプラスですが純利益は-29%と減益でした。

原則的には「買い」にはならない銘柄ですが、その後半年間で株価は50
%上昇しました。短期的に見れば「買い」だったかもしれません。

しかしながら、そこを頂点として、その後の2年半で75%の下落を記
録しています。売り時を間違うと、大けがをする危険な株だったことが
わかります。

このように「買い」材料がないのに新高値を更新するというのは、本来
あるべき株価以上に過剰に評価された危険な株と言えます。過剰に高く
評価された株価は、時間の経過とともに本来の適正な株価に戻っていき
ます。

このように実績を伴わない新高値更新株には、手を出さない方が安全で
す。実績以上に評価された株は、いつその過剰評価が見直されるかわか
らないからです。

ここで提唱している基本原則に従って投資を行えば、このような危険な
株に手を出すことはありません。安全で安心な投資で、資産形成を目指
しましょう。

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