合併のニュースに惑わされないために

「失われた20年」とも言われる国内の低成長時代に、多くの会社合併
が行われてきました。そして、合併のニュースが流れるたびに、期待も
込めて両社の株価が上がりました。

では、その後の株価の動きには、どういう傾向があるのかを検証してい
きたいと思います。

比較的新しい事例ですが、2009年7月にキリンビールとサントリー
の合併が新聞紙上を賑わせました。正式発表はその翌日に行われました
ので、誰かがリークしたものと思われます。

キリンビールのリーク前の株価は1291円でしたが、新聞報道直後は
1431円まで上がりました。その後、正式発表後からは、徐々に元の
株価へと下がっていきました。

一方で、ライバル会社であるアサヒビールの株価は、堅実に上昇してい
ますから、キリンビールの株価は、合併のニュースで一時的に「買い」
注文が殺到しただけで、利益が確定した段階で「売り」に転じたものと
思われます。

つまり、キリンビールの本来のあるべき株価に戻ったということです。

このように合併のニュースが流れると、株価上昇を期待して購入する投
資家が多くいるため、株価は一時的には上昇するものですが、それは長
くは続かないものです。

「みんなで渡れば怖くない」と言いますが、歩行者側の信号が赤ならば、
いつ車に轢かれてもおかしくありません。

株式投資で堅実に利益を積み重ねるためには、長期間安定して上昇する
株に投資することです。一過性のブームに惑わされないように、気をつ
けてください。

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