合併会社の株価上昇の要因は合併以外に理由がある

「合併会社の株には妙味がない」と言いましたが、合併後にも株価が上
がる場合があります。ですが、それらの多くは、合併を要因とした株価
上昇ではありません。

具体例をあげますと、2002年の川崎製鉄と日本鋼管の合併会社JF
Eスチールがその一例です。

経営に赤信号が灯った会社同士の合併ですから、当初は株価も上がりま
せんでしたが、2007年には合併当初の株価に対して約7倍まで値上
がりしました。

ただし、これは合併以外の要因が大きく作用しています。2001年に
は北京オリンピック(2008年開催)、2002年には上海万博(2
010年開催)が決まり、中国の鉄鋼需要が爆発的に増加しました。

また、インドなどのその他の新興国でも、インフラ整備による需要も重
なり、鉄鋼業界全体の業績が大きく上がりました。

JFEスチールの株価上昇は、合併によるものではなく新興国の台頭と
いう時流のおかげだったことは、JFEスチールと新日鐵のチャートを
重ねてみれば一目でわかります。

また、同じように日経平均株価が上がれば、よほどの悪材料がない限り
は、相対的に各銘柄も同じように上がっていきます。

基本的に合併会社の株価が上がる要素はありませんが、たまたま追い風
が吹いて時流に乗ることができれば、業績アップとともに株価は上がり
ます。

また、可もなく不可もない企業であれば、市場動向に連動して株価は上
下します。基本的に、合併会社の株価は、合併によりよい効果が出るこ
とはありません。

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