リスクを抱えた買収する側の株は「売り」

前項では、買収される側の株価について述べましたが、本項では買収す
る側の株価について、記したいと思います。

結論から述べますと「売り」です。

なぜなら、買収するということは、少量ずつ買えば適正な価格で買える
はずの株を、割高な価格で買うことです。長い目で見れば、求めていた
技術やノウハウを手に入れることで、メリットがあることと思います。

しかし、買収直後は割高な買い物をしたことにより、利益を圧迫するこ
とが懸念されます。

自社の手持ちのお金だけでは足りず、金融機関から借り入れをしてまで
買収したとしましょう。この場合、買収したことによる収益増が、金融
機関からの借金の利息にも満たないのであれば、買収したが故に利益を
逸失したことになります。

利益が上がらなければ、当然株価も下がります。こうした局面を想定で
きる投資家は、少しでも株価が高いうちに「売り」に転じます。ここで
乗り遅れると、「売り」どきを逃し、買収が成功することを祈りつつ、
いつまでも評価額の低い株を持ち続けることになります。

その好例がマイクロソフトによるヤフーの買収攻勢です。2008年2
月にマイクロソフトはヤフー買収の計画を公表しました。前項で述べた
とおり、買収される側のヤフー株は高騰しましたが、買取額が5兆円弱
という巨額の資金を必要とすることがわかったため、マイクロソフトの
株価は20%も下落してしまいました。

この買収劇は実現しませんでしたが、買収する側とされる側の株価はど
のように動くかは、ご理解いただけたと思います。

株式投資では、買収する側は「売り」、される側は「買い」と覚えてお
いてください。

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