株式の銘柄選びよりも重要なこと

ファイナンス理論によれば、どの銘柄を購入するのかということよりも、
複数の投資対象に対してどのような比率で資産を割り振るのかを検討す
るアセットアロケーションの方が重要だとしています。実際に投資を運
用している人たちも、アセットアロケーションが、資産運用の結果を決
める大きな要素だと考えている人が多いようです。

ただ、このアセットアロケーションの重要性については、最近言われだ
したことではなく、昔から資産は預金と株式と不動産の三つの分野に分
けて投資することが大切であると言われてきました。

戦後からバブルの時代までの株価が無条件に右肩上がりに上昇する時代
であれば、どの銘柄を保有していても大きな利益を得ることが可能でし
たが、バブル崩壊後に株式投資を行うとあまり大きな儲けを期待するこ
とはできません。バブルが弾けた後は、郵便貯金や定期預金などに預け
ていた方が、デフレの影響で堅実に資産を増やすことができたのです。

逆に、1990年頃のアメリカであれば、インデックスファンドのよう
なものを購入するだけ、10年経てば4倍近くまでなっていました。

その当時のアメリカでは、金融のプロ以外のあまり株式投資の知識のな
い一般の投資家でも、株式を購入すれば大金を手にすることができまし
た。

この日本とアメリカの株式市場の違いは、昔の共産圏の国々が自由市場
に続々と参加することによって経済が活性化したアメリカと、ソビエト
とアメリカの冷戦状態に基づいた経済構造を有していた日本の違いがそ
のまま現れたものだったのです。

バブル崩壊後の株式市場では、金融のプロでも大儲けをすることは難し
かった一方、1990年のアメリカであれば、何も知らない人でも株で
一財産作ることは容易だったのです。

このことからも、銘柄選びや売買のテクニックが優れているよりも、資
産運用の対象を適切に選ぶことがいかに大切なのかが分かると思います。

投資をする時は大きな視野を持って、適切な投資対象にお金を分配する
ことが重要となります。

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