配当利回りで選択するのは、正しい方法のひとつ

配当利回りで株を選択するのも決して悪い方法ではありません。利回り
が目的なら国債をはじめとする債券に投資する手法もありますが、日本
を含めて世界規模で国債利回りが低下しており(2013年現在、日本
国債の利回りは10年物長期国債で0.5%台)、不動産や利回りが高
い株式に資金が流入しています。

「1株当たりの予想配当年額÷株価×100」これが予想利回りの計算
方法でして、例えば株価1000円で1株当たり25円の配当が予想さ
れる場合、配当利回りは年2.5%となります。東証一部上場銘柄の平
均利回りは2013年3月現在で2%程度となっておりますが、銘柄に
よっては年4~5%の配当を受ける事ができます。

商社の「丸紅」を例に挙げると、丸紅は3期連続最高益予想(『会社四
季報』を基にする)がされる中で、配当利回りは4%弱。一方同じ商社
の「三菱商事」は3%弱で推移しているようです。計算してみると利回
り4%の銘柄で投資して13年、利回り5%の銘柄で投資から10年で
投資した額の半分を配当で回収できることになります。途中で減配され
ないのが前提ですが。

またコンビニチェーンの「ローソン」のように、株主重視の姿勢を鮮明
にするため、配当利回りを3.5~4%を目処にするとハッキリ表明す
る企業もありますし、配当の検討を株価の動向を踏まえて行ってくれる
のは、魅力的に映るでしょう。

配当利回りが高い会社は、高配当を武器に、株価下落局面でも、株価が
下がりにくいという特性があります。株価がほんのちょっと上下しても、
高配当が約束されているなら保有を続けようという心理が働くため、売
りが抑制されるのです。

現在のような低金利時代では、資金を預貯金に回しても高金利は期待で
きませんから、配当利回りに期待をかけ、高配当の株式に投資すること
は合理的と言えるでしょう。

企業によっては「配当」より「投資」を優先させる場合があります。こ
れは創業間もない企業や成長の過程にある企業に見られる傾向で、かつ
ての「マイクロソフト」も設備投資に資金を回すため、配当を行わない
手法をとっていました。資金を企業の成長に回し、それによって企業が
危なげなく成長していけば、企業の利益も順調に増え、利益の一部を配
当に回すことができるようになります。

前述した「マイクロソフト」も2003年から配当をはじめましたが、
企業成長のための投資を止めた訳ではありません。「投資を続けるのと
並行して、配当できる余裕ができた」と肯定的に捉えるべきだと思いま
す。

日本において配当利回りが高くなるのは、業績が好調な企業でも、それ
相応なレベルまで株価が上がっていないので、計算上、利回りが上がっ
たという側面もあります。ですが主な要因は配当金を増やして、株主重
視の姿勢をあらわすためだと思います。

成長する気が無い企業は困りますが、好調な業績が続く中で配当を増や
すのならば、それは歓迎すべきことです。増配できるのは経営が順調な
証拠ですから。

ただ株式価格が低迷しているから配当利回りがよく見える企業、また業
績が思わしくないのに、無理して配当を出している会社もありますから
注意が必要ですが、高配当企業を投資対象にするのは悪い選択ではあり
ません。増配している会社を『会社四季報』でピックアップし、しっか
り業績を分析してみると良いでしょう。

さらに株主構成から、配当意識を高くしておかなければならない企業も
見えて来ますから、配当予想と並行して分析するのもアリだと思います。

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