基準価額だけで投資信託の良し悪しは判断できません

TOPIXに連動する同じインデックスファンドでも基準価額
はさまざまで、1万口あたり8000円の基準価額のものもあ
れば、1万5000円のものもあります。

この基準価額を見るだけで、「値段の高いファンドは割高なの
では?」とか、「値段の高いファンドを購入しても、それ以上
値上がりが期待できないのでは?」というように考える方もい
るようですが、基準価額の高い・安いということが購入の際の
有利・不利を左右するわけではありません。

1万口あたり1万円でスタートした日本株式に投資するタイプ
の投資信託が2本あったと仮定します。

投資信託A・・・2003年に1万口あたり1万円でスタート

投資信託B・・・2008年に1万口あたり1万円でスタート

(A・B共に日経平均株価に連動するインデックスファンド)

3年後の基準価額を見てみると・・・

投資信託A・・・1万6000円

投資信託B・・・8000円

というような結果になっていますが、この基準価額の差はスタ
ートのタイミングの違いによるもの。

とちらの投資信託も日経平均株価に連動して動くタイプのため、
これから先の値動きは同じになるため、日経平均株価が10%
上昇したと仮定すれば・・・

投資信託A・・・1万7600円

投資信託B・・・8800円

(運用方針やコストの違いはこの例では考えないことにします)

上記のようにどちらも10%上昇するわけで、どちらか一方が
得というわけではありません。

投資信託Aの方が基準価額が高いため上昇しにくいとか、割高
ということにはならないのです。

さらに、投資信託によっては分配金を支払うタイプのものもあ
り、その場合は次のようになります。

投資信託A・・・1万口あたり1万円でスタート(分配金有り)

投資信託B・・・1万口あたり1万円でスタート(分配金無し)

1年後の基準価額を見てみると・・・

投資信託A・・・1万3000円(分配金2000円を支払済)

投資信託B・・・1万5000円(分配金の支払いは無し)

というような結果となり、一見投資信託Aの方が基準価額が下が
っているように見えますが、トータルで見た場合両方とも1年間
で50%値上がりしているという点では同じ。

こうして見ていけば、「今の基準価額がいくらなのか」という観
点からは、投資信託を選ぶ際の比較基準にはならないことがわか
ります。

投資信託を比べる上で重要なことは、『その基準価額がどのよう
に推移してきたのか』ということのほうがむしろ大事な判断基準
となるのです。

目先の「基準価額」ではなく、「この基準価額がどのような推移
でこの価格になったのか」ということを確認した上で投資信託を
購入する必要があるといえるでしょう。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る