「リスク限定型」や「元本確保型」は言葉通りなのか?

投資を始める際に誰もが思うことに、「投資に興味はあるのだ
けど、損をしたくはない」ということがあります。

そうした考え方の人向けに販売されているのが、「リスク限定
型」や「元本確保型」と呼ばれる投資信託。

こうした商品は一定の募集期間が決められていて、その後は満
期まで解約できないタイプ(単位型と呼びます)が大半です。

この手の商品はさまざまなタイプがあり、多くみられるタイプ
は、日経平均株価の値動きに応じて価格が決定するように設計
され、「ある一定の条件を満たせば」「分配金がもらえて」
年3~4%程度の利回りが得られるというもの。

さらに「元本が確保される」というところが主な特徴となって
います。

しかし、「ある一定の条件を満たせば」という点に注意が必要
で、この投信を買って得をする場面は、たとえば一定の期間内
に「日経平均株価が一度でも30%下落しなければ」などとい
った条件を満たした場合だけとなります。(この条件は商品に
よっても異なります)

一例をあげると、日経平均株価が1万円のときに購入した場合、
満期までの間に日経平均株価が1万円から7,000円(30
%下落した)の範囲におさまって推移した場合には、元本と分
配金を受け取ることができます。

ただし、一度でも7,000円を下回れば、分配金はもらえる
ものの、元本は保証されません。(日経平均株価の値動きに連
動しているため、下落時には損をします)

厳密にいえば「元本確保型」ではない上、さらに不利な点とし
て、日経平均株価が1万円より上がった場合でも元本(もしく
は当初決められた金額)と分配金しか受け取れません。

簡単にいえば、どんなに日経平均株価が上がっても、リスク限
定型投信においては当初約束された3~4%の利回りしか得る
ことができないという、もったいない側面も持ちます。

さらに、こうした商品も販売手数料1~1.5%程度、信託報
酬も1~1.5%程度かかるため、実際の利回りはさらに少な
くなってしまいます。

元本確保が確実な投資信託などあり得ないため、「元本確保」
という言葉をうのみにせず、むしろ日経平均株価に純粋に連動
する投信を買った方が手数料も安く、値上がりしたときにには
大きなリターンを得ることもできます。

リスク限定型や元本確保型と聞けば、いかにも投資信託初心者
向けと思われそうですが、実態は非常に複雑なしくみを利用し
た商品であるため、初心者の方がリスクやしくみがわからない
まま買ってはいけません。

現実には「元本割れ」もあるというのがこの商品も最も注意す
べき点で、パンフレットの片隅に小さく書いてある、これらの
デメリットを見逃さないよう注意しましょう。

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