プロが運用する投資信託の成績と新興国への投資

投資信託の特徴として、専門家が運用するというものがあるの
ですが、投資の専門家が運用したからといって必ず儲かるもの
ではありません。

ここ10年を見てみても、TOPIX(市場の平均)を上回っ
たアクティブファンド(プロが運用する投信)は全体の3割程
しかなく、いかに専門家といえども市場平均を上回る成績を残
すことは困難なのです。

さらに専門家は会社を辞めてしまったり、異動になったりする
ため、「カリスマファンドマネジャー」と呼ばれる人を信じて
自分のお金を投資しても、報われないケースも多くあります。

新聞や雑誌、インターネットのマネーサイトなどには投資信託
の運用成績に関するランキングが掲載されているのですが、あ
くまでこれは過去の運用成績をもとに作成されたランキングの
ため、上位にランキングされている商品がこれからもよい成績
をあげられるとは限りません。

単年でよい成績を上げる投資信託は数多くあり、毎年のように
入れ替わるランキングの中には、その年のトップの投資信託が
記載されるわけなのですが、続けて翌年も1位になるとは限ら
ないのが投信の難しいところ。

そんな中でも継続して上位トップ10にランキングする投信も
あるにはありますが、5年間の中で連続してランキング入りし
ている投信はほとんどないのが現状。

このような実態を考えれば、今ブームになっている投資信託に
資金をつぎ込むのは慎重にならざるを得ません。

今でも中国やインド、ブラジルなどの新興国の株式に投資する
投資信託が人気で、中国やインドに続く高い成長が見込める国
として、ベトナム株に投資する投資信託も登場。

このようなタイプの投信に、「どうやら儲かるらしい」や「今
から投資をしておけば、将来に資産が何倍にもなるかもしれな
い」といった希望的観測を抱いて投資してしまう人も少なくな
いと聞きます。

たしかに中国やインドは経済成長率も高く、将来性の高い国と
いう側面はあるのですが、資産の大部分をこのような投資信託
につぎ込むのは止めておいたほうがよいでしょう。

その理由として、これらの国の株は市場規模が小さいため、値
動きが非常に大きく、ハイリスク・ハイリターンの商品という
こともあり、初心者が投資をする商品としては不向きな上、将
来の資産運用の柱にもなりえません。

さらに、他の新興国についても同様に、先進国に比べて政治情
勢や為替の影響を受けやすいため、ハイリスク・ハイリターン
なのは同じことといえます。

こうした新興国の株に投資をしようと考えても、投資先の会社
内容を子細に調べて投資するのは難しいため、手数料を払って
専門家に運用してもらうのも選択肢のひとつといえます。

しかし投資をする場合にも、全体の運用資金の10%程度に留
めておき、過大な期待を抱くのは禁物です。

リスクが大きいこともありますが、新興国に投資する投資信託
はアクティブファンドしか販売されていないため、販売手数料
が3%、信託報酬が1.5%超とかなり割高になってしまう商
品が多いのも難点です。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る