変額年金保険の「保険」という言葉には要注意!?

投資信託と同じくらい銀行が売り込みに力を入れている商品の
ひとつに「変額年金保険」というものがあります。

この変額年金というのは預けたお金を「特別勘定(ファンド)」
で運用し、その運用成績によっては将来受け取ることができる
年金額が変わるというもの。

他の生命保険同様に死亡保障が付いているため、投資信託と保
険がセットになっている商品といえるでしょう。

主なセールストークとしては、次のよう言葉があります。

○保険料は生命保険控除の対象になる

○運用収益は年金受け取り開始時(もしくは換金時)まで課税
 が繰り延べられる

○解約差益が一時所得扱い(50万円の特別控除、1/2課税)
 になる

○死亡保険金は相続時に1人あたり500万円まで非課税扱い

○年金として受け取る際には雑所得扱いとなる

などというものがあり、一見お得に感じますが変額年金保険に
はさまざまなコストがかかり、購入するときには手数料無料の
商品が多い反面、運用期間中のコストが高い傾向にあります。

運用期間中に毎年かかるコストの中でも代表的なものが、死亡
時の保障などに充当するための「保険関係費用」と、投資信託
の信託報酬に該当する「運用関係費用」のふたつ。

これらは毎年資産から差し引かれ、両者を合計すれば、年率に
換算して2~3%程度の手数料が継続的にかかるしくみ。

このほかにも、運用資金が一定未満の場合には「維持手数料」
が発生する場合もある上、短期間で解約してしまえば「解約控
除額」が差し引かれる点にも注意が必要。

解約時のペナルティーの一例は次の通りです。

◆1年未満の解約ペナルティー金額・・・解約控除額7%

◆3年未満の解約ペナルティー金額・・・解約控除額5%

◆5年未満の解約ペナルティー金額・・・解約控除額3%

以上のように短期間で解約すればするほど大きなペナルティー
が発生するように設定されているのです。

解約控除金というペナルティーの代わりに、保険解約時に5%
の程度の手数料がかかる商品もあります。

このように、変額年金保険は投資信託と比べてもかかるコスト
が非常に割高に設定されているため、資産形成をしていきたい
と考えている方には不向きな商品。

購入を検討してもよいと思われる方を強いていえば、お金があ
り余ってしまい、相続対策に頭を悩ませている高齢者くらいの
もので、これは死亡時には積立金が死亡給付金として支払われ
る点と、死亡保険もしくは死亡給付金が「500万円X法定相
続人の数」まで相続税が非課税になるため。

しかし、世の中に遺産相続で相続税の課税対象になる人は全体
の5%程度のため、現実的には心配をする必要もなく、無理に
このような商品を購入する必要性がない人がほとんどです。

「保険」という言葉に惑わされないよう、商品の中身とコスト
をしっかり確認することが大切です。

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