利用者が思いもよらない金融商品のからくりとは

銀行は投資信託を販売すると、販売した投資信託の価格の3%程度の販
売報酬などを受けることができると言われていますので、定期預金と投
資信託がセットになった金融商品のキャンペーンとして、1%の金利が
付けられても銀行は2%以上もの利益を得ることができます。

これは逆の考え方をすれば、キャンペーンの特別金利は銀行が負担をし
ているのではなく、キャンペーン商品の契約者自身が支払っているよう
なものです。

特別金利の預金と外貨預金を組み合わせたキャンペーン商品の場合も同
じように、銀行が損をしないような仕組みがあります。

外貨預金をするために日本円を米ドルに両替する必要がありますが、こ
の両替をする時の1%近い手数料は銀行に収入になりますので、1%の
特別金利が帳消しになってしまいます。さらに、外貨預金が満期になっ
て米ドルから日本円に両替する時にも、1%程度の手数料が銀行の収入
になりますので、その分が丸々銀行の利益となるのです。

その他にも銀行が楽に儲けられるようなキャンペーンが色々ありますが、
5年間の年利1%の定期預金が、金融機関の判断によって満期が10年
になるものを考えてみましょう。

同じように満期を自由に変更できるコーラブル債と呼ばれるものがあり
ますが、通常は年利1%の10年債で5年経ったら早期償還される可能
性があると説明されます。銀行のキャンペーン商品と満期の設定が逆に
なっていますが、元々はコーラブル債と同様に10年満期の1%の定期
預金ですが、5年目に早期償還の可能性があるものと考えることもでき
ます。

いきなり10年満期と聞くと決断をするのに時間が掛かりますが、満期
が半分の5年であれば気軽にお金を預ける人が増える出しょう。

このように、少し表現を変えるだけで顧客を増やすことができるのです。

そして、このキャンペーン定期貯金の実態は、コールオプションを売り、
プレミアムを得ることと同じことで、デリバティブ取引しているのです。

このように銀行が扱っている金融商品の中身をよく調べてみると、利用
者にとっては思いもよらない仕組みで安全に儲けている実態がよくわか
るでしょう。

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