雑誌やネットの情報を信用しすぎないこと

投資のための勉強として、ネットや雑誌に目を通すことは良いことですが、それを鵜呑みにするのはおすすめできません。というのは、世の中に情報が出回っている時点で、すでに「旬」を過ぎているからです。

具体例をあげてお話します。2007年4月にサッカーワールドカップが、2009年10月には夏期オリンピックの開催が決定したブラジルがマネー雑誌を大きく賑わせました。

「ワールドクラスのスポーツイベントでブラジルのインフラ投資が拡大する」、「まだまだ未掘の天然資源が眠っている」等、景気の良い話が広がり、投資価値がありそうだと思った投資家が多数存在しました。

そんな投資情報をインプットした状態で証券マンから「今、売れているのはブラジル株ファンドです」と聞かされたら、「やっぱり狙い目はブラジルだな」と思ってしまうのは、必然でしょう。

しかし、冷静に考えればわかることなのですが、マネー雑誌に乗る記事は、2~3週間前、長ければ1ヶ月以上も前に書かれた原稿です。つまり、雑誌に掲載された時点ではすでに高値の状態なのです。

雑誌やWEB上の「旬の情報」というのは、すでに賞味期限切れの投資ファンドのケースが多いのです。「長期的に高成長が期待できる国々でも、旬だと言われた時期に買う」のは失敗になります。

将来のために、長期的な戦略のもとで資産を育てて行こうという人、一定の緩やかなペースで資産運用を考えている人は、「旬の投資ファンド」は回避するのが無難です。

WEB上では、投資に関する情報や解説を発信している”投資ブログ”が多数見受けられます。ファンドの選び方、具体的にファンドを推奨しているもの、有益な書籍の紹介など多岐に渡ります。

投資家目線で情報発信をしているという点は評価できますが、一流のプロが書いているのかと思わせるものから、誤解があるもの、どこかの代理店のような偏ったものと、玉石混交というところです。

ここまで述べてきたように、ファンド選びにも多様な考え方がありますので、これらの情報を参考にするのは構いませんが、最終的に決断するのは、自分自身だということを肝に銘じておいてください。

最後にもう一つ気をつけなければならない言葉に「人気がある」というフレーズがあります。金融機関はファンドを売ることで発生する手数料収入が目的で、お客さんに儲けてもらうことではありません。

そのため、高利回り商品をすすめて来ます。とうぜん、低利よりも高利の方が人気が高くなります。しかし、高利ということはそれだけリスクも高い商品でもあるわけです。

特にハイイールド債権は利回りが高い反面、いつ破綻してもおかしくない「投資不適格債券」です。分配金が出ているうちは良いですが、利子や元本が償還される可能性が低い債権です。

そのファンドを購入した場合のメリットだけを並べて、「人気がある商品です」という言葉には、十分注意してください。

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