資産家はインフレ大歓迎!?

物価上昇(インフレ)が起こると、多くの人は「物価が高くて生活がたいへん」とこぼしますが、中にはインフレで得をする人もいます。それは、すでにある程度の資産を築いている人たちです。

たとえば3000万円の預貯金を持ち、年間300万円で生活している人を想像してみてください。このとき、10%のインフレが起こったとします。この場合、生活費は300万円から330万円になります。

その一方で、預金金利もインフレ率と同じく10%になったとしたら、預貯金3000万円が生み出す利息は300万円になります。差し引き270万円のプラス収支となるわけです。

たとえ金利がインフレ率の半分の5%としても、150万円の利息収入があります。これでも120万円もの大幅プラスです。インフレ率よりも預金金利の方が高くなるのでメリットはもっと大きくなります。

資産家にとっては、インフレ率が高いほうが有利だということは理解できましたでしょうか。5%のインフレ率=金利が生み出すのは150万円ですが、10%の場合は300万円で、この差は大きいもの。

さて、まだ資産を構築中の人、これから資産形成を始めようとしている人が、インフレにぶつかった場合は、どうすればよいでしょうか。この場合は、まともに物価上昇による生活の圧迫を招きます。

わずかな資産を取り崩して補填するか、支出を減らし、収入を増やすというように、初歩的な対応しかありません。一般庶民にとって、インフレは、決して好ましい状況ではありません。

一方で、ようやく底が見えつつあるデフレも、大きな問題を含んでいます。物価が下がれば、賃金が下がり、連れて消費も下がり、さらに商品が売れなくなるという、デフレ・スパイラルに落ち込んでしまいます。

預金利息がほとんどつかない昨今では、収入の目減り分を貯蓄の取り崩しでなんとか、生活をしている人には厳しい状況です。そういった面から見ると、ゆるやかなインフレが望ましい形と言えるでしょう。

こんなご時世に、金利数%で運用できる金融商品があると言われると、退職金などのまとまったお金を持つ世代が、クラっと来るのもわかります。しかし、その裏にあるリスクを知らないと痛い目に遭うこともあるので要注意です。

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