確実な投資方法も長くは続かない

機関投資家などの資金を株式市場で運用するファンドの中には、株価が
100円に満たないような価値の低い株は所有しないと決めているファ
ンドがあります。

顧客に対して、如何に安全で効率の良い投資を行っているのかを説明す
るための投資方針ではあるのですが、各種のバブルが崩壊する時など、
相場が大きく下落する傾向を見せる時には、有名で主要な株式の多くが
100円前後にまで下落することになりました。

そのような場合は投資家の多くが損失を出して株式取引で利益を出すが
難しい状況になりますが、100円未満の株は手放すというファンドの
ルールを知っている者にとっては、絶好の取引の機会を得たことになり
ます。

その方法とは、100円前後の株を空売りしてファンドが株を売らざる
得ない状況を作りさえすれば、翌日にはファンドが株を手放して更にそ
の株の値は下がることになるということに目をつけた手法。

そのため、100%近い確率で確実に儲けることができる取引を行うこ
とができるようになったのです。

このような株式取引を、主に個人のデイトレーダーがインターネットで
情報を交換しながら次々と行って、まるで悪の帝国を倒すヒーローにな
った気分になっていました。ほとんど手間も掛からず危険性も少ないの
で、オンラインゲームをするような感覚で取引をしていた人も少なくな
いでしょう。

年金を運用するなど、社会的に意義のあるファンドも損失を出す事態に
なりましたが、ゲーム感覚で取引をしているデイトレーダーにとっては、
誰にでも分かるようなルールに従って取引をしている方が悪いのだいう
感覚の方が強いようでした。

しかし、どのような確実な投資方法でも、その内容が世間に知れ渡って
しまうと効力が失われてしまいます。

株価100円のルールを知った証券会社のトレーダーが、そのルールを
逆に利用するようになると、デイトレーダーたちは思うように利益を上
げられないだけではなく、大きな損失を出すようになって勧善懲悪のゲ
ームは終わりを告げました。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る