外国人投資家が選ぶ銘柄の傾向とは

外国人投資家は、投資対象の銘柄を選ぶときに「割安を買って割高を売る」を
徹底しています。つまり、投資対象の銘柄が「○○円以下なら買いを入れて、
○○円以上なら売る」ということを、機械的に売買し、そこに感情の余地はあ
りません。

その一方で、「できるだけ安く買いたい」とか「できるだけ高く売りたい」と
かいう執着心もなく、とにかく淡々と割安を買って割高になったら売ることを
繰り返します。

そのような外国人投資家ですから、投資先を決定する際にはきちんとした判断
基準が存在します。そこで、彼らの投資傾向がどのようなものかを分析すると、
以下の4つが挙げられます。

(1)主力株(流動性が高い)
(2)PBRが低い中小型株
(3)成長率が高い企業
(4)再生企業

以下、それぞれについて詳述します。

(1)主力株(流動性が高い)

外国人投資家は銘柄を選ぶ前に、そもそも日本が「買い」なのか「売り」なの
かといった、マクロから入ってきます。そのため、日経平均株価と連動する主
力株がまずは対象となってきます。

特に外国人投資家は、経営破綻や上場廃止のリスクをもっとも嫌うので、時価
総額が安定し、経営基盤が強固で、収益力が高い企業の株である主力株をまず
は狙ってくるのです。また、年金基金などはリターンを積極的に求めるという
よりも、安定して適度なリターンを狙いますので、主力株が運用の主体となり
ます。

(2)PBRが低い中小型株

投資信託(ファンド)の中には、高いリターンを狙って中小型株をピンポイン
トで狙ってくる場合があります。とはいっても、やはり経営破綻のリスクはも
っとも嫌うところですので、割安で財務状況がしっかりしている中小型株が投
資対象となります。

とすると、何かしらの指標で財務状況を判断するのですが、外国人投資家が重
視するのは、解散価値であるPBR(株価純資産倍率)です。PBRが低いと
いうことは、株価が企業の解散価値に比べて割安と判断できますし、BPS(
1株あたり純資産)が高くて財務面でも堅実と判断できるからです。

また、財務面の判断指標として株主資本比率が高めのものも好まれているよう
です。

(3)成長率が高い企業

時価総額がまだ安く、ハイリターンが見込まれるため投資対象として好まれて
います。ただし、ある程度の流動性は必要ですので、2部市場や新興市場の中
でも時価総額が比較的上位のものが対象となります。

外国人投資家の成長企業に対する関心ごとは「来期も伸びるか」ですので、業
績が伸びているうちはしっかりと買い支えているものの、成長が鈍化すると見
込まれた場合には容赦なく売ってきます。その際判断する指標としては、来期
予想PER(株価収益率)です。

(4)再生企業

経営破綻のリスクが高かったような企業が、債務免除や金融支援等を取り付け、
リストラを推し進めて収益力がV字回復した例もありますが、こうした再生企
業は外国人投資家には好まれます。経営破綻リスクがあっても、債務免除や金
融支援が入ったら、そのリスクはかなり減ったと考えられるので、外国人投資
家が徐々に買ってきていると考えていいでしょう。

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