外国人投資家の投資行動を左右する要因とは

投資家の習性として、含み益が出ているときは積極的で強気になりますが、含
み損を抱えているときは一転、慎重かつ弱気になるものです。その習性が投資
行動として正しいことは、含み損を抱えた状態で積極果敢に攻めた投資家が再
起不能となった数多くの事例が証明しています。

特に欧米人というのは「含み益が出たら買い、含み損を抱えたら売り」という
リスク管理が徹底しています。

外国人投資家は日本株ばかりを売買の対象としていませんので、外国の株式市
場が大きく下げると、日本の株式市場でも慎重且つ弱気に行動してくるのです。

つまり、「リスク管理」の観点からすると、世界の株式市場が下がれば日本の
株式市場も下げやすくなるというメカニズムが理解できます。この点に、外国
人投資家の投資行動を左右する要因が見て取れます。

このほかにも、外国人投資家は為替相場にも気を配っています。彼らは、手持
ちのドルやユーロを売って日本円を買い、その日本円で日本株を買います。そ
して日本株を手仕舞いしたら、日本円を売ってドルやユーロを買い戻すという
行動を起こします。実際にドル・円やユーロ・円を売買するかどうかは別とし
ても、手持ちの資産を評価するのには株価のみならず、為替動向もかなり左右
するのです。

とすると外国人投資家は、「円安になったら日本株を買い、円高になったら日
本株を売る」という投資行動を起こします。ニュースでは円安になったことに
よって輸出関連銘柄が買われる・・・としていますが、その本当の姿は為替動
向によって外国人投資家の投資行動が変わるからなのです。

特に為替相場というのは、時に急激過ぎる変化を見せるときがあります。株式
のようなストップというものがなく、激しいときでは数時間でドル・円では1
0円以上、ユーロ・円では15円以上、ポンド・円に至っては20円以上の値
動きを見せることさえあります。

この事象は実際に、リーマンショックより一年ほど前のサブプライムローン崩
壊がささやかれ始めた頃に起こっています。

これらは近年の平均レートからすると10%以上もの比率になるので、為替動
向が運用成績に与える影響は相当なものになるのです。これが、外国人投資家
の投資行動を左右する要因の2つめになります。

そして最後の要因です。こちらは外国人投資家の内部要因的な部分ですが、彼
らは持ち高の管理(リスク管理)を徹底していることから、日本株が一定の割
合になってくると持ち高解消の売りを積極的におこなってきます。

これはつまり、日本株をある程度買い進めていくと、日本株自体の株価が上が
ってきます。

そうすると、彼らの手持ちの投資資産の中の日本株の比率が金額的にも上がっ
てきます。先の通り彼らはリスク管理が徹底していますので、保有比率のリバ
ランスを行うべく、高くなった日本株を売ってくるのです。そして、売りが一
巡して日本株の保有比率が低くなったら買い戻す、そのような投資行動を行い
ます。

この要因は外部要因ではありませんが、外国人投資家の習性として知っておく
必要があるでしょう。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る