いろいろな投資で大損をしてしまう原因とその対策法

FX取引の失敗事例・ロスカットで強制退場

FX取引における失敗事例・・・ロスカットで強制退場

FX初心者、Mさんのケース。(ただしある程度FXの勉強済)

FX取引スタート前の状況は以下のような感じでした。

1.FXは儲かるといる話を聞き、興味をもっており、そんな
  時、友人がFXで数十万円儲かったという話を聞きつけ、
  「自分も早く始めなくては」と少し焦っていました。

2.しかし、事前の準備も大切だと思っているため、本屋さん
  でFXの入門書や雑誌を読み、インターネットなどからも
  情報を得、もともと経済の知識が豊富で、日経新聞も毎日
  読んでいました。

3.手持ちの資金は100万円から取引を始めるつもりです。

4.できるだけ高いレバレッジをかけて大きく取引をしたいと
  考えていました。

5.仕事が日中は忙しく、デイトレードはできない

事前の情報収集において、FXの儲けのポイントや損するポイ
ントを十分に理解し、手数料やスプレッドの安い業者を慎重に
選択し、口座を開設しました。

さらに、高いレバレッジをかけると、リターンも大きくなるの
ですが、その分リスクも大きくなることも十分に理解できてい
ました。

Mさんは、とにかく大きく儲けることを主目的とし、年率数%
のスワップポイントは無視し、相場の流れを捉えて為替変動で
儲けることだけを考え、取引を開始したのです。

Mさんは取引を開始するにあたり、レバレッジをどのくらいの
倍率にしようかと考えていました。

その時の相場は1ドル100円で、手持ちの100万円を全て
FX取引につぎ込む予定で、レバレッジは高すぎるとリスクも
高いから3倍程度にしておこうと最初は思っていました。

レバレッジ3倍・・・100万円X3=300万円(3万ドル)

となるため、為替が1・3・5円、円安に振れた場合は・・・、

1ドル101円X3万ドル=3万円の儲け

1ドル103円X3万ドル=9万円の儲け

1ドル105円X3万ドル=15万円の儲け

レバレッジが3倍だと、この程度の儲けになるのか、なんだか
こうやって見ると、なんとなく少ない感じもしたMさんは・・、

レバレッジ20倍の場合を想定し直します・・・。

1ドル101円X20万ドル=10万円の儲け

1ドル103円X20万ドル=30万円の儲け

1ドル105円X20万ドル=50万円の儲け

「1ドル105円になれば、毎月50万円もの利益が出る」と
分かったMさんは、欲に負けて最初は3倍としていたレバレッ
ジの倍率を、20倍にしてしまいました。

しかもMさんは、経済に強く、新聞や雑誌、インターネットの
情報を常にチェックしているから「自分だけは相場が読める」
と思い込み、高いレバレッジをかけて取引を開始したのです。

さらに、儲けることだけを考えていたため、リスクヘッジのた
めの、「ストップ注文」はかけないで、取引を進めていきます。

日中の仕事が忙しいMさん、毎日の仕事をこなしながらも、帰
宅後の深夜にFX取引を継続していましたが、接待や出張など
が重なり、相場のチェックができない日が徐々に増えてきたの
です。

最初は意気込んで始めたFX取引ですが、仕事にかまけて何と
なくおざなりになってしまったのです。

そんなある日の朝、いつものように日経新聞を開いてみると、
そこには「円急騰」という衝撃的なタイトルが・・・。

これは、大幅な円高になったことを意味し、前の晩に突如とし
て円が大幅に値を上げたようなのです。

FXでドルを買った場合には、円高ドル安に相場が振れてしま
えば、損をしてしまいます。

しかもMさんはレバレッジを20倍もの高倍率にしていたため、
影響もその分非常に大きくなります。

Mさんは焦りましたが、仕事中にFXの取引画面を見ることは
できず、相場のことが常に気にかかりながらも、次から次に仕
事をこなしていかなければなりませんでした。

仕事を何とか切り上げ、急いで帰宅したMさんは、真っ先にパ
ソコンの取引画面を確認したところ、その後も円高が進んだた
めに、持っていたドルは強制的に売却されていました。

いわゆる、「ロスカット」が発生していたのです。

実はMさんが使っていたFX業者は、自分で入金した保証金の
70%まで損が膨らめば、強制的にロスカットが発生するルー
ルになっていたのです。

それを今回初めて知ったMさん、残った資産は元手の30%、
つまり30万円となり、70万円の損が確定してしまいました。

現時点での利益・・・マイナス70万円(ロスカットが発生し
          たため、確定)

Mさんはパソコンの画面の前から、しばらく動くことができま
せんでした・・・。

【今回の失敗事例の反省点】

それでは、FX初心者、Mさんのケース(失敗事例、ただしあ
る程度FXの勉強済)では、どのような点に問題があったので
しょうか?

Mさんは事前にFX取引の勉強を入念にし、日経新聞も毎日読
んでいたにも関わらず、70万円もの大金を失ってしまいまし
た、毎日新聞を読んでいても損をしてしまったのは、何故なの
でしょう。

しかし、Mさんの場合には、新聞を読んでいるかどうかという
ことはあまり関係がなく、まず第一に「自分の欲に負け、最初
から高いレバレッジをかけて取引を開始してしまった」という
こと。

当初はレバレッジを3倍程に抑えて取引を開始しようとしてい
たMさんでしたが、自分で儲けの皮算用をするうちに、「もっ
と儲かるのではないか」と錯覚し、冷静な判断を欠いてしまっ
ています。

これは常に頭に入れておかなければならないことですが、FX
取引は、娯楽であるギャンブルとは違い、当たるか外れるかの
ドキドキ感を楽しむために行なうものではなく、きちんとした
ビジネスとして捉え、取り組む必要があります。

皮算用も結構ですが、そのために冷静さを失っては勝てる投資
にも勝てなくなってしまうため、十分な注意が必要。

しかし、誰しも自分の大切なお金(元手)がかかっているため、
「常に冷静でいろ」と言われても、なかなか難しいものがあり、
誰だって儲けたいし、損もしたくはないのです。

それだからこそ、自分の代わりに冷静な判断をしてくれる仕組
み(ストップ注文等)などを、取引前に必ず準備しておく必要
があるのです。

Mさんは、自分の欲の感情に負け、「ストップ注文」を出して
いなかったため、自分の知らないうちに損が膨らみ、結果とし
て「ロスカット」という投資家としては最悪の結果になってし
まいました。

さらにMさん、自分の生活スタイルに合った取引方法を選択し
ていなかったため、本業に時間を取られ、FXの取引が毎日で
きる状態ではありませんでした。

しかし、これも冷静に考えれば最初から分かっていたことで、
毎日トレーディングできないのであれば、時間にある程度余裕
を持たせ、中長期的な投資をするべきでした。

いかに儲かる可能性が高い投資と言えども、自分のコントロー
ル下に置けない取引形態であれば、やらない方がマシかもしれ
ません。

Mさんの取引の問題点を整理すると、次のようになります。

1.自分の「欲に負け」高いレバレッジをかけて取引を開始

2.FX取引で最重要とも言える、「ストップ注文」を出して
  いなかった

3.そもそも取引のスタイルが、最初から合っていない

以上のようになり、この3つの失敗点はFX取引初心者が陥り
がちな内容のため、是非参考にして頂きたいところです。

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