マーケットはプロの投資家と同じ土俵で勝負する過酷な場

ネットで株式の取引ができるようになって10年以上になります。ネッ
ト証券会社の数も増えてきて、それまで株式投資に縁がなかった人にと
っても気軽に参加できる環境が整えられてきました。

株の取引で何億も稼いだという専業のトレーダーの話が雑誌やネットで
紹介されると、誰でも儲かるかのような錯覚に陥ってしまいます。でも、
気軽に参加できることと、利益になるかどうかは別問題。株式投資をし
ている個人投資家で、億単位で儲かっている人はほんの一握りなのです。

大多数の個人投資家は、大きく損をしてしまうのが株式投資の現実。知
識も資金力も豊富でない素人の投資家が株式投資を始めると、プロのト
レーダーの格好の餌食になるケースが多くあります。

株の取引きの世界では、今日株式投資を始めた素人の個人投資家も、銀
行や証券会社のディーラーやプロの機関投資家も、みんな同じ土俵の上
で同じ条件で戦うのです。プロもアマも関係なく、経験年数によるハン
デがあるわけでもない株式市場に素人の個人投資家が挑戦するのは、無
謀と言わざるをえません。

例えばあなたが今日からゴルフを始めるとしましょう。そんなあなたが
タイガー・ウッズ選手や松山英樹選手とラウンドして勝つ自信はありま
すか?素人の個人投資家が株式投資を始めるのは、まったくハンデをも
らわずにタイガー・ウッズとゴルフの勝負をするようなものです。この
ようなことから、個人投資家にとってのマーケットは、実は非常に不公
平にできているのです。

この個人投資家を苦しめる不公平さですが、さらに輪をかけて不公平に
なっているのです。株式投資というものは、ある意味情報戦です。早く
情報を仕入れた人が有利な立場で取引できます。プロの機関投資家や銀
行のディーラーなどは、株の取引を毎日仕事としてやっています。した
がって、情報に対するアンテナをたくさん持っていますから、他の多く
の個人投資家よりも早く、取引に有利な情報を手にすることができるの
です。

また、プロの機関投資家や銀行のディーラーたちの資金力も見過ごすこ
とはできません。特定銘柄の取引などは、豊富な資金力があれば思いの
まま株価を操作することすらできてしまうのです。こうなれば個人投資
家はお手上げです。まったく太刀打ちできません。いろいろ考えて株の
取引をして、勝った負けたと一喜一憂してみても、実はプロの投資家の
手のひらの上で踊らされているだけなのです。

プロの投資家は、情報は誰よりも早く、資金は誰よりも多く持っていま
す。これが、株式市場においてただでさえ不利な立場にある個人投資家
にとって、さらに不公平ともいえる状況を引き起こしているのです。こ
のようなことから、個人投資家は、外国人投資家や証券会社のディーラ
ー、機関投資家がしのぎを削っている株式市場で、最初から負けるのが
わかっている試合に無謀にチャレンジしていくことになるのです。それ
を十分に理解したうえで、株式投資をする必要があります。

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