株式市場が効率的かどうかについての議論

効率的市場仮説の前提となる市場の効率性については、ファイナンス理
論ができた当時から現在まで賛成派と反対派の間で延々と議論が続いて
います。

市場が効率的だとする賛成派の意見では、株式投資で大儲けをした投資
家がいても、単に偶然が重なった結果、儲けただけと考えます。アナリ
ストなどの予想が当ったことについても、その予想が広く投資家に知れ
渡ったために予想通りに株価が動いたものとして、多数の投資家が同じ
情報を知って同じ行動をとったことは効率的市場仮説の通りだと主張し
ます。

一方、反対派は実際に株式投資で儲けた事実を示して、優れた投資を行
えば利益を得ることができると主張します。株式投資で一度も負けなか
った投資家や、莫大な利益を得た人などを例に出すここともあります。

このような投資家が存在するのに、株式市場が効率的な筈がないという
考え方です。聞いてみると、株式投資を行えば一財産築けそうな気がす
る魅力的な意見です。

しかし、賛成派が市場平均とファンドのパフォーマンスを比較した結果
を示すと、反対派は黙り込むしかなくなります。金融のプロであるファ
ンドマネージャが、専門知識と技術を駆使して運用しているアクティブ
ファンドでも、半数以上が市場平均以下の成績なのです。この事実に対
して、反対派が反論する余地はありません。

株式市場が効率的なものであるとすれば、コインを投げて裏表の出る確
率が半々になるのと同じように偶然に支配されるので、ファンドマネー
ジャの投資に関する能力に関わらず、株式市場の銘柄を多数保有するポ
ートフォリオにすれば市場平均と一致することになります。

そのため、ファンドマネージャなどの経費が余分に必要となるアクティ
ブファンドは、不要なコストの掛からないインデックスファンドにパフ
ォーマンスで劣ることになってしまいます。

つまり、ファンドが無意味なものとなってしまい、アナリストやファン
ドマネージャなどの金融のプロなども不要なものとなるのです。

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