日本の証券市場だけにある特殊性とは

ある企業の株式を所有していても新株が流通するまでの間は、持ってい
る株式を売ることができないこともあります。

それでもその企業の株式が少しでも流通しているのであれば、希少価値
などもあるために皆が欲しがり人気が出て価格が上昇することになりま
す。

その場合は需要と供給のバランスが崩れるために、次第に株式の価格が
高騰して行きますが、その人気の株式を持っている人から一定の期間だ
け株を貸してもらって売ってしまう信用取引を利用した空売りを行えば、
その株の価格が下がることにつながります。

そして、空売りをしたことにより株の価格が下がれば、その時点で売っ
た株を買い戻して借りた人に株を返せば株の売買の差額分を儲けること
ができるでしょう。

信用取引は大きく儲けることもできるかわりに大きな損失を生じる可能
性もあるので、株式取引について良く知らない人は危険なものだと考え
がちですが、このように信用取引も証券市場を健全に運営するための機
能を持っているのです。

信用取引を行ってそれまでの生活を続けられなくなる人もいますが、計
画的に信用取引を行って利益を得ようとすれば決して危険な投資方法で
はありません。

しかし、状況によってはある特定の株が信用買いをすることはできても、
空売りをすることを禁じられるようないくつもの規制が重なることによ
って、必然的にその株の価格は上昇するしかなくなってしまう事態にな
ることも。

これは日本の法律や証券市場の特殊性が原因となって起こったことで、
市場原理が働かずに株式の価格が推移することとなります。過去にこの
ような不自然な状況を利用して、株式売買を有利に進めようとする人も
多くいました。

客観的に見れば誰もがおかしいと感じるこのような状況も、日本の証券
市場では起こり得る可能性があることなのです。

証券市場が市場原理に従い動くようになることが望まれますが、株式投
資をする以上は日本の市場の特殊性なども理解しておくことが大切とな
ります。

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