民主主義ではなく資本主義に従う株主総会

株式を保有することによって、利益を分配する権利・資産を処分する権
利・株主総会の議決権を得ることになります。

会社が事業によって得た利益は、株式を保有する割合に従って株主に利
益の還元を行い、もしも会社を処分することになった場合も、株式を保
有している割合によって会社の資産を分割することになっています。

そして、会社の方針を決める株主総会でも、株主が質問をしたり大事な
ことを決めるための多数決に参加することができます。

しかし、ここで注意しなくてはならないのが、その会社の株式を多く持
っている人程、会社に影響を与える力が大きくなることです。民主主義
では、どのような選挙において誰でも平等に一票しか投票する権利はあ
りませんが、株主総会ではより多くの株主を保有している人の意見が通
り、僅かな数の株式しか持っていない人の意見はほとんど黙殺されるこ
とになります。

少しの株しか持っていない人でも良い意見を持っているかも知れません
が、その会社の業績の動向によってより大きな損失を受ける可能性があ
るのは、株をたくさん持っている人ですから、発言力が強くなるのは当
たり前のことかもしれません。

その会社を自分の方針に従って運営したければ、利益の出そうな事業計
画を作ったり無駄な費用の洗い出しをする前に、できるだけ多くの株式
を取得するように努力をしなくてはなりません。資本主義では、大きな
損失を受ける覚悟もなしに、大きな影響力を期待しても意味がありませ
ん。

また、会社が大きくなればなる程、社会に与える影響も大きくなるため、
社会に貢献することや働いている人が幸せになるようにすることを求め
る人もいますが、会社は利益をできるだけ大きくするのが第一の使命で
すので、社会貢献などの問題は余裕が出てきてから取り組むもの。

このように、会社は株式の保有数や利益を得ることが優先されますが、
経営者・従業員・株主は同じ人間としての権利は平等ですから、個人の
生活に関わることなどは誰でも尊重されなくてはならないという側面も
持っています。

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