マーケットに合理性があるとどうなるのか?

マーケットは本来、物々交換の「場」なのですが、そこで儲けたいとい
う考えはマーケットが歴史に登場してから常にあったと言えます。

ですが、一般人が比較的自由にマーケットに参加できるようになったの
はそれほど昔の事ではありません。

マーケットは様々な方法で研究されています。かつてはテクニカル分析
のような手法で、マーケットデータ分析を試みます。マーケットには何
らかのパターンがあってそれが繰り返されている、というものです。パ
ターンが分かれば予めポジションを取っておけば儲けられるという予想
が成り立ちます。

日本では江戸時代の米相場というものを経験しているので、独自のテク
ニカル分析が発達しました。しかし、コンピューターが普及してマーケ
ットデータ研究が進んでからは、テクニカル分析によって儲ける事には
否定的な見方も出てきました。

現在のファイナンス理論では、普通の人が入手出来るような情報では儲
けられないと考えられています。

ファイナンス理論では、マーケットを「効率性」によって分類していま
す。マーケットは様々な情報を織り込んで価格形成しますが、その情報
レベルによって効率性を分類しようという考えです。

まずは現在の価格は過去の価格変更に含まれる全ての情報を反映してい
る状態です。これを「ウィーク・フォーム」であると言い、過去の価格
変動情報は、将来の価格予測には役に立たない状態ということです。

次のレベルはすべての公開情報を反映している状態で、「セミストロン
グ・フォーム」であると言い、さらに効率性が増した状態です。このよ
うな公開情報も全て価格に織り込まれているので、公開情報では儲けら
れない事になります。

公開情報は公式発表情報に限らず、誰かの分析や意見まで含まれます。
入手可能なあらゆる情報という事です。

最後はインサイダー情報も含めた全ての情報を反映している状態で「ス
トロング・フォーム」であると言います。そんな事が可能かと思われる
でしょうが、インサイダー情報を入手した人がこっそり株の売買をした
ら、その売買によって株価に織り込んだ、という事になります。

マーケットがストロング・フォームだと最も効率的なのか、疑問もない
わけではありません。インサイダー情報で儲ける人が時々いますが、イ
ンサイダー情報が織り込まれていなかったから儲ける事が出来たと言え
るからです。勿論、バレれば摘発されます。

先進国のマーケットは、セミストロング・フォームの効率性であると言
われています。インサイダー情報であれば儲ける可能性があるからです
が、ガセネタに翻弄される事もあります。

インサイダー情報に接する事ができない個人投資家にチャンスが無いか
と言えば、そうでもありません。注意深く見ていれば、個人でも気づけ
る事が見つかるはずですが、普通の人にはそれが見えません。

ですから、それが「ストロング・フォーム」たる所以なのですが・・・。

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