ある企業の新高値の背景になった中国の経済発展

ここでは、商船三井の属する業界、海運業の昨今のめざましい変化を詳
しく見ていくことにします。

近年の中国の経済成長は、世界の需給バランスを大きく変えました。
その代表的なものが船の運賃です。世界各国から、大国の中国が鉄鉱石
や穀物などを輸入すると、それらを輸送するための船が相当数必要にな
りました。

しかしここでひとつの問題がありました。船を作るのはとても大掛かり
な作業で、すぐには必要量など出来ません。そのために、どうしても供
給量がすぐには追いつかず、結果、船の運賃は上昇せざるを得ないこと
になりました。

これがのちに大きく世界を変える要因となります。

2002年から2007年にかけて、船の運賃上昇はすさまじいもので、
船の運賃はバルチック海運指数というもので表しますが、それまで10
00から2000だったのが、2007年には10000を超えました。

この期間の最安値から最高値まで、実に15倍以上の差があったのです。
もちろん、長期契約を結んだあとの価格なら、上昇率が限定されていま
す。それでもスポットの運賃はかなり上がったので、ここで海運業者は
かなり儲かりました。

商船三井の業績をここで見てみます。
2003年3月期の経常利益は、334億円。
2008年3月期は、3022億円。実に11倍です。

ある海運業者はこの時の状態をこう言い表しました。
「すべてが史上最高の状態だった」
株価が新高値を更新した背景には、このような新しい時代が訪れていた
ことが背景にあり、関連する事柄を予想することがいかに難しいことな
のかということを如実に表しています。

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