一番効率的なポートフォリオとは

コンピュータに関連する技術が発達したおかげで、大量のデータを扱う
ファイナンス理論に基づいた、株式市場を解析する作業も実用に供する
ようになってきました。

以前はファイナンス理論が有効に思えても、実際に毎日の株価をデータ
に使って計算をするには膨大な費用と時間が必要で、実行することがで
きなかったため、金融業界はファイナンス理論を無視して役に立たない
ものと考えていました。

しかし、今では毎日の株価のデータを使って市場の動きを解析する作業
が行われるようになり、日経平均と個別の銘柄の株価の動きを詳しく見
ていると面白い関係があることが分かってきました。

日経平均が上昇するとほとんどの銘柄の株価も上昇しますが、各銘柄の
動きはバラバラです。平均株価の動きに敏感に反応して大きく値を上げ
る銘柄もありますが、平均株価にあまり反応せずに独自の動きを示す銘
柄もあります。この株式インデックスに反応する度合いのことをベータ
と呼び、各銘柄独自の動きをアルファと呼びます。

ある銘柄の株価は、アルファ・ベータ・事前に知ることにできない出来
事などの影響の三つ要因によって動かされることが見出されたのです。

自然災害や国際問題などの出来事は事前に予測するのが難しいので考え
ないことにすると、保有しているポートフォリオの動きはアルファとベ
ータの二つで決まることになります。アルファはポートフォリオを決め
た時点で一定ですので、ベータによってリターンが決定すると言うこと
ができるのです。

これは、CAPM(資本資産評価モデル)理論と呼ばれるもので、ラン
ダムに変動し理解するのが不可能に思える株価の動きを、個別銘柄の動
きと株式市場の動きの二つだけで説明してしまう理論なのですが、最終
的にはベータの影響が大きいことが分かり、大きな反響を呼びました。

そして、CAPM理論を使って最も効率的なポートフォリオを求めてみ
ると、それは株式市場全体をカバーするようなポートフォリオであるこ
とが判明したのです。

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