NISA、その裏側にある国家の思惑

NISA、2014年1月1日に始まったこの新しい制度。実は、この
制度の裏には大きな国家戦略があるのです。

「そりゃ、国の作る制度だもん。当たりまえじゃないか。」そう思われ
るのではないでしょうか?いや、もちろんそうなのですが、今国を挙げ
て、日本人を「貯蓄から投資に」誘導しようとしています。

そう、日本人は無類の貯蓄好き。日本人の貯蓄率は他の主要国と比べて
も突出しています。普通預金に定期預金。はては、タンスの中に、畳の
下に・・・。

「そんな日本人を投資好きにするなんて無理でしょ?」そう思われても
無理はないかもしれません。でも、本当に日本人は昔から、貯蓄が好き
だったのでしょうか?いえいえ。実はそうではないのです。

かつて日本人も貯蓄が苦手でした。宵越しのお金を持たないのが江戸っ
子の掟。度々出される倹約令。それでも構うかと使う日本人。貯蓄って
一体何のこと?

今からだと想像も出来ない日本人たち。そんな日本人を何が貯蓄に向か
わせたのでしょうか?

そう、そこにも国家の思惑が働いたのです。

国家としては、国民が働いて、貯金をして、そのお金で銀行が融資して
・・・経済発展!という流れを作りたかったのですが、いかんせん貯蓄
が苦手な国民性。小学校教育から始めることにしたのです。

そして、道徳の時間に貯蓄の大切さが説かれだしました。さらに、もう
一つ背中を押そうと、出来たのがマル優制度。350万円の貯蓄までな
ら税金がかからないという制度のことです。この制度が1987年まで
続きました。

このように国家を挙げて、国民の背中を押すことで、日本人は貯蓄好き
になったのです。これで、国家の政策は侮れないということがお分かり
いただけたのではないでしょうか。

それをもう一度やろう、というのがNISAというわけです。

バブル崩壊後、株式の持ち合いが解消され、多くの会社が外資の標的に
なりました。国の基幹産業まで買われたら、たまったものではありませ
ん。でも、多くの株を長期的に保有できるような体力がある会社もなし。
経営戦略としてもそれは難しい。そうなると、個人が長期的に株を保有
してくれると大助かり、というわけなのです。

「NISAによって、日本人を投資好きにして日本経済を支えてもらお
う」それが今回の国家戦略なのです。

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