リスクの考え方―どこまで許容できる?―

投資や資産運用はノーリスクということはあり得ません。

「普通預金しか持っていない。」「国債なら大丈夫でしょう?」
いいえ。そんなことはありません。普通預金は常にインフレの危険に晒
されています。インフレになれば、普通預金口座のお金の実質的な価値
は目減りします。

国債も元本償還は大丈夫ですが、他の金融商品の金利が上昇したときに、
やはり金利として損をする可能性があります。

リスクと投資や資産運用は切っても切れない関係です。そして、リスク
があることが即ち悪いことではありません。問題は、どのくらいリスク
を許容できるかということをきちんと見極めることなのです。

では、どのくらいのリスクをとってもいいものなのでしょうか?

リスク許容度の大きな尺度は、どの年代にいるのか、そしてどれだけ資
産があるのか、ということに尽きます。

一般的に若い人ほど、リスクを高くとることが出来ます。逆に、年が上
がれば上がるほどリスクはあまり高くはとれません。そして、余裕資金
が多ければ多いほどリスクは高くとることができます。理由としては、
生活に必要な資金を投資に回すことは出来ないからです。

一つの指針として、半分は固定金利の預貯金、国債にし、残り半分を株
や外国債券、株などの変動商品に投資することをお勧めします。若けれ
ば若いほど、変動商品の比率を上げ、50代、60代と年を重ねていく
ほど、預貯金などの固定金利商品の比率を増やすことをお勧めします。

よく聞く話ですが、60代の退職金が入りたての人に金融機関の人間が
「ブラジルの利回りがとてもいいですよ。成長期にありますし、儲かり
ます。」というような投資の話を持ってくることがあります。

退職金で、新興国などのよく理解していないような国の資産を買っては
いけません。大きく下落する可能性がある上に、短期間では回収できな
い可能性も高いからです。何十年もかけて回収する可能性がある若い人
が、よくよく学ばれて投資するのは構わないかと思います。

外貨建て資産は、信用リスクの上に、為替のリスクもあります。株や外
貨建て資産への投資は極力抑えた方がよいでしょう。せいぜい全資産の
3分の1までがよいのではないでしょうか。くれぐれも退職金を半分以
上つぎ込んだりしませんように。

30代など若い方であれば、リスク許容度は上がりますが、それでも資
産の半分を新興国関連金融商品につぎ込むのはリスクが高すぎると言わ
ざるを得ません。

また、あまり投資と考えられていない商品の一つに住宅があります。何
年も返済が必要な大きな投資です。ライフスタイルと照らし合わせて、
物件をよく吟味、精査し購入されることをお勧めします。

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