上昇トレンドの終わりと外国人の売り時

日本の株式市場は外国人が本格的に売り越し続けると、大きな下降トレンドに
入っていきます。これまでの記事でも書いたとおり、このことは火を見るより
明らかなのですが、そうであれば、外国人が売りこしに転じるきっかけとなる
ような兆候が発見できれば、下降トレンドの初動でスタンスを変えることがで
きます。

そこで、外国人投資家が上昇トレンドから売り越しに転じる兆候として、以下
のものが考えられます。

(1)急激に円がドルやユーロに対して高くなる(円高・ドルorユーロ安)
(2)アナリストなどの経済見通しの多数が楽観的になる
(3)日本の個人金融資産が急に株式市場に流れ始める
(4)好材料に株価が反応しなくなる
(5)株価指数先物で外国人の売りが膨らむ

順に見ていきましょう。

(1)急激に円がドルやユーロに対して高くなる(円高・ドルorユーロ安)

以前の記事でも書いたとおり、日本円で買った日本株を売って、日本円をドル
やユーロに換金することになるのですが、このとき円高であればあるほど、換
金時により多くのドルやユーロを手に入れることができます。

仮に株価が一定でも、為替相場で10%円高になれば、10%の差益を得るこ
とができることになるのです。そのため、急激な円高局面が出てくると、外国
人投資家が売り越してくる可能性が高いのです。

(2)アナリストなどの経済見通しの多数が楽観的になる

アナリストなどの経済評論家や日本の証券会社の多数が楽観的な見通しを出し
始めると、警戒する必要があります。

特に、この楽観的な見通しに乗っかるように外資系証券会社から強気なレポー
トや日本株のレーティング引き上げがあると、これは外国人投資家が売り抜け
るための策略ではないかと疑う余地が大。なぜなら、いつも先んじて動くはず
の外国人投資家(外資系証券会社)が、日本勢の後追いをするのは不自然だか
らです。

(3)日本の個人金融資産が急に株式市場に流れ始める
(4)好材料に株価が反応しなくなる

これは(2)とも関連します。楽観的な見通しによって、それまで株式投資を
経験したことがないような「お金持ち」の方々がにわか投資を始めます。

これまでの経験上、大きな上昇トレンドの終焉はたいてい、このパターン。

つまり、にわか投資家の資金が流入して株価がつり上がってくると、外国人投
資家はここぞとばかりに売ってきます。そうなると、高値圏で日本人の買いと
外国人の売りが拮抗し、本来動くはずの好材料にも反応しなくなってきます。

(5)株価指数先物で外国人の売りが膨らむ

株価指数先物の動向にも注意が必要です。こちらの予測はかなり難しいのです
が、外国人投資家が投資する株価指数先物(NIKKEI225など)で売り
が膨らんできたら、雰囲気が変わり始めていることを意識しなければなりませ
ん。

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