仕組商品のリスクとリターンの大きなズレ

仕組商品の中には業者が個人投資家にわからないようにリスクだけを掴
ませ、リターンは自分で得るような細工をしてあるものも数多くあり、
割にあわないことがあります。リターンを取られるくらいなら自分で仕
組を作りましょう。それができれば業者と同じものでも高いリターンが
得られます。

仕組商品のリスクについてここでは見て行きましょう。
日経平均リンク債で考えてみます。いくつかのリンク債の条件の平均値
を出してみます。

1:利率が2%程である。
2:期間が3年程である。
3:日経平均が5%よりも上がった時には早期償還が実行される。
4:期間中に日経平均が現在からみて70%に一度でもなったら元本保
  証額が3年後の日経平均を現在の日経平均で割った数値となる。

4つ目の条件からものすごく嫌な匂いがしてきますが、これこそが仕組
債のハイリスクな部分です。

以上の4つの条件を前提として仮に日経平均リンク債を購入したらどう
なるでしょうか。

現時点での日経平均を1万4000円だとして200万円を投資すると
して、4の条件を考えてみましょう。

3つ目の条件の場合は日経平均が1万4700円になった時点で早期償
還されることになります。

4つ目の条件ですが、70%(14000に0.7を掛ける=9800
)に一度でもなった時には3年後、元本償還額がその時の日経平均から
購入時の1万4000円を割った割合になってしまうことになります。
下がれば下がるほどに損が出る点はプットオプションを売った場合をイ
メージすれば分かりやすいと思います。

これは全体的に見るとかなり投機的な属性の物なのがわかります。3年
の間にプラスで5%、マイナスで30%の間に日経平均株価が留まって
いれば一年に付き2%、ここでは4万円のインカムゲインを受け取るこ
とが出来ますが、一度でも30%以下になると60万円以上の損失を被
るリスクが存在しています。

上記の条件の商品を売る時に、業者は「日経平均が30%以下にならな
ければ2%のインカムゲインが受け取れる」という部分を強調し、たち
が悪いとその部分だけしか伝えようとせずに宣伝してきます。これでは
リターンの部分だけしかわかりませんね。ここでしっかりとリスクとリ
ターンを比べて見ましょう。

リターン:毎年4万円のインカムゲイン
リスク:30%(60万円)以上の損失

全く割に合っていません。自分でデリバティブ取引を行ったほうが遥か
に効率がいいのがわかると思います。しかも業者から買っていた場合は
途中でやめようとしても高額な解約金を取られることにもなるのです。
これをオススメだと言いはる業者がいたら詐欺師呼ばわりされても仕方
がないでしょう。

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