長期投資において為替ヘッジは必要なのか?

資産運用は一部の人間、つまり富裕層や小金持ちのやることだと考えて
いる方も多いですが、今の時代一般的な個人も資産運用を考えるように
なってきました。なぜなら、老後の不安に加えて今ある職を失うことも
人ごとではなくなってきたからです。

資産運用といえば株や先物取り引きにならんで外国為替があります。こ
こでは、それについて考えて行きましょう。

まず今後の日本円の価値がどうなるのか。未来のことはなかなか掴めま
せんが、はっきりとしていることが2つあります。

第一に円高の背景にあったデフレですが、安倍内閣がデフレ脱却を目指
しているということ。それが実現すれば円の動きはこれまでとは逆方向
のものとなるでしょう。

第二に日本の経常収支の黒字は、少子化と高齢化によってそのうち赤字
に転じるということ。その前兆か貿易収支は赤字が目立つようになって
きているということ。増え続ける高齢者の貯蓄の取り崩しによって経常
収支もいずれ赤字になることが挙げられます。

以上の点から考えて、海外資産に対しての長期投資を行うのなら、必要
になるまでその国の通貨のままでいたほうがいいと思われます。

しかし、実際の個人向けのものを見てみると『為替ヘッジ』付きのもの
が多いようです。
果たしてこれはどういったものなのでしょうか。

為替ヘッジとは、例えば1ドルが100円として1万ドル(100万円)
の預金をすると仮定します。ここでは手数料は抜きにして考えます。

単純に考えて1万ドルの預金が1年後に1万100ドルになって戻って
くる。でも実際には為替の変動があります。最悪原価割れして1万ドル
未満になってしまうかもしれない。そこで買うときに1年後の為替を予
約する。つまりその時点で1年後に戻ってくる金額を確定できる。

99.5円=1ドルとして為替ヘッジを行えば円で100万4950円
は確定する。これが為替ヘッジです。

利点として金額が確定できるが、その代わりにリターンは減る。

変動リスクがないことが人気の理由なのでしょうが、でもこれはせっか
くの高い外貨のリターンを台無しにしています。また、為替ヘッジをし
ていたとしても1ドル=105円などになったら大きく損をします。
そういえばちょっと前まで1ドル=80円の円安でしたね。

長期運用にとっての為替ヘッジ

為替ヘッジが有効なのは『確実に』予約レートよりも円高になる時だけ。
円安に進みそうなのにこんな余計なことをしたらそれだけリターンは減
ってしまいます。

長期運用を前提とするならば為替ヘッジはせず、外貨建ては外貨そのま
まで保持し、円にするのは自分に有利なタイミングでしましょう。

例えば5年ほど運用することを考えているならば十分にそういうチャン
スに期待ができるでしょう。

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