ネットでの情報を鵜呑みにせず冷静に対応することが個人投資家には必要

素人の個人投資家の多くは、株式投資に関して自分の取引スタイルがま
だ確立されていない人が多いものです。また、投資の経験自体が少ない
ため、いろいろな相場に対してどのように動けばいいのかといった時と
場合に応じて臨機応変に対応するスキルもそれほど持ち合わせていませ
ん。そのため、ネットで流される情報に頼る割合が高くなります。

一方のプロの投資家は、自分の取引スタイルを持っていて、市場の変化
に柔軟に対応できるため、ネットで流される情報に一喜一憂しなくても
いいのです。もちろん、情報は同じように手に入れますが、その取捨選
択や自分の中での消化については、個人投資家に比べて優秀で、すべて
の情報を鵜呑みにしているわけではありません。

たとえば、大恐慌のときのように世界同時株安が進み、株価が暴落して
いるようなときには、評論家や証券アナリストの多くは、「まもなく株
価が反転して急上昇します」などという予想や分析はしないものです。

通常は人間の心理として、株価がこのまま下げ続けるという予想をしま
す。これを聞いた個人投資家は、相場の流れを考えて、納得して評論家
の意見に従います。そして、手持ちの株をほぼ投げ売りのような形で手
放してしまうのです。一気に売りが殺到するので、株価も一気に崩れま
す。これを「セリングクライマックス」と呼び、実はこの瞬間を大口の
投資家が待っているのです。

逆に、株価が上昇を続けているときには、これから先もずっと上がり続
けるのではないかと予想しがちです。そういった評論家の予想に乗って
個人投資家が買いで参戦するころには、大口投資家の多くはすでに買い
終わった後であることも多いのです。そして、個人投資家が買い出すの
を待って、プロの大口投資家が売り浴びせを開始するのです。こうなれ
ば、個人投資家は太刀打ちできません。

玉成混淆の情報が飛び交う中、個人投資家が情報の質を判断するのは難
しいのですが、ガセネタも多いということを肝に銘じて取引をしている
と、自然と情報をかみ砕いて消化できるようになってくるもの。

ネットで流される情報には、いい加減な内容も多く、場合によっては風
説の流布に該当するものも出ています。しかしながら、証券取引等監視
委員会は、ネットの掲示板などでの風説の流布に関しては、放ったらか
しにしているため、個人投資家がそれに反応して取引をしてしまうこと
も少なくありません。

また、掲示板での情報は、内容によってはその話題で盛り上がることも
あって、事実かどうかは別として、株価に大きな影響を与える原因とも
なっています。

このほかにも、急な値動きを一種の情報としてとらえてしまうのも個人
投資家の特徴で、情報がないまま株価が動いた時点で、近い将来材料が
発表されるのではないかといった憶測が出てくることにもなるのです。

個人投資家はこのような情報や憶測に影響を受けて、自分の希望で株価
を予想するようになります。株式投資が心理ゲームと言われるゆえんは
ここにあります。情報を的確に判断し、常に冷静に取引をすることが株
式相場の世界で長く生き残るために必要なことかもしれません。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る