資産家と個人投資家の大きな違いは、取引に対する気持ちの持ち方

株式投資を始めたばかりの個人投資家の多くは、一獲千金を狙いがちで
す。手元の余裕資金をすべて株式投資につぎ込んで、短期間で利益を出
そうとします。

一般に、定期預金などのような元本保証がある金融商品は年利が低く、
投資信託や外貨預金のように元本保証がない金融商品は年利が高いのが
普通です。株式投資は元本の保証がないので、投資家はその分リターン
を多くすることを考えています。実は、株式投資に関しては、年利換算
で10%を確保できれば優秀な成績と言えますが、個人投資家の多くは、
年利10%では満足しないのです。最初の資金を1年で2倍、3倍に増
やそうと考えている人が多いものなのです。

このようなことで、資金力に乏しい個人投資家は、長期的な視野ではな
く、ごくごく短期での売買が多くなります。1回の売買での目標利益を
高めに設定することになるため、ある程度利益が出ている場合でも、目
標に達する前に反転してしまうケースが出てきます。せっかくいい値動
きをしていても、欲張りすぎていずれはマイナスになることも少なくあ
りません。毎日の相場が気になって、腰を据えた投資とは無縁の世界で、
日々株式の取引にはまるような状態となってしまいます。

また、含み損が出ている状態で長く持てないのも素人の個人投資家の特
徴です。資金に余裕がないので、マイナスの状態が続くと、損切りせざ
るを得ない状態になりますが、実は損切りがなかなかできません。よっ
て、含み損は雪だるま式に増えていきます。最初から目一杯の資金をつ
ぎ込んで取引をしているため、他に魅力のある銘柄があっても、含み損
を抱えている状態では、追加投資もできません。

さらには、信用取引や先物取引などをしている場合は、資金がゼロにな
ることもあります。株式投資は、素人の個人投資家には様々な試練を与
えるものとも言えます。

一方の大口投資家や資産家と呼ばれる人たちは、豊富な資金力で柔軟な
投資ができます。仮に1つの銘柄に含み損が出ていても、資金に余裕が
あるので、そのまま塩漬けにしておくことが可能です。塩漬けは決して
いいことではありませんが、気持ちや金銭面の余裕を持って取引ができ
る資産家ならではの方法です。

マイナス圏で推移していた銘柄がしばらくしていつの間にかプラスにな
ったりもしますし、配当収入目当てにそのまま置いておくこともできま
す。もちろん、プラス圏への回復が見込めないと判断したら、潔く損切
りすることも可能です。

また、多くの銘柄に分散投資しているので、1銘柄がマイナスになって
いても、全銘柄の合計でプラスになっていれば問題ないとも考えていま
す。株式投資は、トータルで年利10%で十分と考えると、気持ちに余
裕が生まれます。

同じ銘柄でも、時期を分けて投資することで、損失も少なくなり、ロー
リスクローリターンの安全確実な投資となるのです。大口の投資家は、
個人投資家に比べて含み損が出ているときの対応できるパターンが多い
のが特徴です。資金力だけでなく精神面での余裕の差が、素人の個人投
資家と大口の投資家や資産家との間の取引スタイルの違いとなっている
のです。

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