冷静な分析で高値掴み安値売りを避けるのが相場の王道

個人投資家が陥りやすい株式投資のワナの一つが高値掴みと安値売りで
す。相場が上昇を続けているときには、証券アナリストの予想などをも
とに、個人投資家の多くはこのままずっと株価の上昇基調が続くと判断
します。

しかし、アナリストや評論家が予想したときには、上昇基調になってか
ら随分時間がたっていることが多く、実はいつ加工トレンドに変わって
もおかしくない状況にあるのです。

個人投資家の買いで出来高が一気に増えたときは、天井となることが多
いのです。

というのも、個人投資家は資金が限られているので、短期的に資金を集
中して投資することはできますが、それを継続することができないため
です。したがって出来高が増えるには一瞬だけで、その後売りが優勢に
なって、相場が下げに転じることになるのです。

プロの大口投資家はこのような相場の転換点を熟知していますから、今
がチャンスとばかりに一気に売り浴びせを開始するのです。個人投資家
の買いは長く続きませんが、資金量の潤沢な大口投資家の売りは、利益
確定が終わるまでいつまでも続きます。

これが個人投資家の高値掴みのメカニズムです。まだ上がると思ってい
た株価が大口投資家の利益確定売りや空売りによって下げに転換し、急
速に下落してしまいます。個人投資家の少ない資金をすべて大口投資家
が手にしてしまう結果となります。

反対に、下げ相場における安値圏でも大口投資家と資金力の乏しい個人
投資家は、まったく逆のスタイルで取引しています。ネットなどの媒体
を通じて伝わってくる掲示板の情報や評論家のコメントを頼りに、個人
投資家の多くは下げ相場が今後も続くと信じこんで安値圏で手持ちの株
を売ったり、空売りしたりします。これも同様に、もう一つ下の安値圏
で待っている大口投資家の格好の餌食になるだけなのです。

出来高が増えるのは、個人投資家が一気に売りを進めたためで、資金力
の観点からも長く継続するものではありません。一瞬だけハイスピード
で下落した株価が停滞したときこそ、大口投資家の出番なのです。大口
投資家が安値圏で大量に買ったり、以前に空売りしていたものを買い戻
すため、株価は上昇に転じます。

安値売りをした個人投資家は踏みあげられる相場となってしまいます。
こうなってしまっては、含み損を抱えたまま耐えるか、損切りするかし
かなくなってくるのです。

一般に株価が上昇基調にあるときは強気に、下降基調のときは弱気にな
るのは、心理学的にも証明されています。そのような心理面を考慮しな
がら冷静な取引をするよう心がけると、高値掴みや安値売りをしてしま
うことも減ってきます。

また、個人投資家にありがちではありますが、狭い視野で目先のことだ
け見て一喜一憂するのではなく、もう少し広い視野で遠くまで見渡すこ
とが大切で、プロの投資家は一歩先を見据えた投資をしているため、個
人投資家のミスに乗じて儲けを増やすことができるのです。

騙しが多いテクニカル指標ですが、これを様々な情報と組み合わせて分
析することで、少しずつ相場の方向性を理解できるようにすることが株
式投資で成功するための必須条件と言えるのです。

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