株式投資で確実に利益を出す方法
ファンダメンタル投資とテクニカル投資は、接点が見出せずに共存する
のが難しいように思えます。将来どちらかの投資方法が正しいことが証
明されて、有効な投資方法が一つになれば迷わず効率的な株式投資がで
きると考える人がいるかも知れませんが、そのような状況になると生き
残った投資方法でも利益を出すのが難しくなるのが現実。
ファンダメンタル投資は、企業の価値に比較して割安の株をみつけるこ
とが必要ですが、全ての投資家がファンダメンタル投資をするようにな
ると、割安の株は全部購入されてしまい株価が上昇するまで売却する人
はいなくなるのです。
全ての投資家がテクニカル投資だけを利用するようになった時も同様で
す。株式の売買をする機会が全員同じになりますので、他の投資家を出
し抜くことが極めて困難になり、株式投資で儲ける機会が著しく減少す
ることになってしまいます。
しかし、投資家がファンダメンタル投資とテクニカル投資のどちらかを
利用するのであれば、各投資家が取引の対象とする企業と取引の時期も
違うことになりますので、それぞれの投資方法で儲かると判断した時に
株の売買をすることが可能になります。このように、お互いの投資方法
が存在しないと、株式投資が成り立たないのです。
しかし、ファンダメンタル投資とテクニカル投資のどちらかがが、圧倒
的に優勢な状態になることははないでしょう。
絶対に儲かるテクニカル投資方法は存在しませんし、確実な利益を出す
ファンダメンタル投資方法も存在しないからです。
どちらの投資方法も、将来の株価に影響を受けますが、将来のことを確
実に予想することは不可能。そのため、株式市場でより確実に儲けるた
めには、他の投資家や市場関係者が気付かないような、市場の歪みを発
見して利用するしかありません。
これは、株式投資に限ったことではなく、事業を行う際にも大切なこと
で、資産を築いた人は歪みをたくみに利用して大きな利益を得ているの
です。