資産を増やすための株式投資、そのスタイルを考える

◆資産を増やすための株式投資、そのスタイルとは

我が国での家計における金融資産は、2013年度の第二四半期におい
て、1590兆円を超えました。(日銀 資金循環統計より)このうち
約60%は、65歳以上の中高年層が保有していると言われています。

この年齢層の高い貯蓄率の要因として、

・戦後から70年代における国家をあげての貯蓄奨励
(インフラ整備のための資金不足を解消するため)
・高金利(定期性預金は年率5.5%から8%)
・所得倍増計画による給与の引き上げ

などがあげられます。

これらをひと言で言い表すと「高度経済成長時代だったため」となるの
でしょう。もちろん、一方では住宅ローンも比例して高金利でした。そ
のため人々はコツコツと貯蓄し、働き、ローンの返済をしていたという
ことになります。世の中全体が、そのような勤勉な資産作りをしやすい
環境になっていたと言っても過言ではありません。

それでは、現在の資産作りはどのようにしたらよいのでしょうか。

昭和の時代と同じようにしていきます?それでは先が見えないという人
も多いでしょう。そこで考えられるのが、株式投資。

しかし、ここには2種類の投資家が存在しています。資産を増やせる(
得する)投資家と、減らす(損する)投資家です。得する投資家は、
「安く買って高く売る」という株式投資における王道をまっすぐに歩き
続けています。彼らの株式投資に対する意識は、いつも「いつ買ってい
つ売るか、つまり売買のチャンス到来はいつか」にあります。

これに対して損する投資家は、王道でさえもいつまでも見つけることが
できません。ただ「利益をたくさん得たい」と思って歩いているだけで
す。そこには明確な手段を見つけたいという意識の高さは見えてきませ
ん。結果、高く買ったものをさらに高く売らなければならなくなったり、
塩漬けという重荷を背負わなければならなくなったりするのです。

得する投資家になるには、意識を高く持ち、王道をまっすぐ歩かねばな
りません。つまり、株式投資で資産を増やすためには、そのための「ス
タイル」を学び、身につける必要があるのです。

◆資産が増える仕組みは、利回りと継続

高金利時代の資産の増え方は以下のようになります。

(年利5.5% 複利で計算)
・100万円の定期預金・・1年後105.5万→10年後170万
→15年後223万円

(年利8% 複利で計算した場合)
・100万円定期預金・・・1年後108万→10年後216万
→15年後317万円

今では考えられない夢のような話です。黙っていても資産が増える時代
だったのです。現在の1590兆円のうちの60%が、こうして蓄えら
れていきました。このことをよく理解しておきましょう。

上記からわかることは、資産を増やすには利回りと、それを何年も積み
立てていくという継続性が大切だということ。

さて株式投資をするにあたり、収益率の目標はどのくらいですか?と、
大勢の投資家たちに質問してみたところ、大抵は、20から30%が目
標だという回答が得られました。

実際は毎年その目標をクリアすることは難しく、いきなり80%以上増
えた年もあれば、1円も増えなかった年もあったりするようです。株式
投資は個人の投資能力や運の他にも、相場の環境自体にも大きく影響を
受けるので、安定した利回りで増やすことは簡単なことではありません。

しかしもし、毎年20%の収益率をあげてそれを10年20年と続けた
らどうなっているでしょうか?資産はどのくらい増えているのでしょう
か?この答えが示す結果こそが「継続」の大切さと言えるでしょう。

◆利回りにとらわれると、継続ができなくなる

株式投資における年間収益率の目標は20%、とセミナーや勉強会など
で話を聞けば、大抵の参加者はとても驚きます。目標設定が低いという
のです。そしてその後の質疑応答では、なぜそんな低い目標なのですか、
その程度では満足できませんと必ず質問が出るようです。

しかし冷静に考えてみれば、年利20%なら充分だと思うのですが、現
実は違うようです。逆に主催者側から、あなたの収益率の目標は?と尋
ねると、こんな答えが返ってきます。

「株式投資といえば、とりあえず2倍3倍を狙いますよ」

「新興株中心で買えば、10倍は行けそうですね」

なるほど、確かにこれだけ利益を上げることができれば愉快ですし、株
式投資の楽しみを味わったことになります。株でこれだけ儲けた、とい
う話は大きく伝わるので、「株=ものすごく儲かる、むしろ儲けなけれ
ばならない」というイメージがあるのかも知れません。

しかしこういう高い利益を求めるやり方をしていると、必ず頓挫するこ
とになります。バブル期には、仕手株中心に買い、それを空売りして運
用益を得るというやり方で1億円の利益が得られたという話もあります。

しかしそれもそこまで。

バブル崩壊でトレンド転換がおこると、評価益はすぐに消えてしまい、
結局は大損。

トレンド転換は必ず起こります。大きな収益を狙うやり方はこの変化に
対応できません。つまり投資そのものを続けることすらできなくなりま
す。資産を増やすために必要な「継続」が出来なくなるのです。

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