ロスカットを狙われてもくじけず続けることが重要

大口の投資家がマーケットで有利なのは、相場を動かせるだけの資金を
持っているからです。その気になれば、小口の個人投資家の投資をすべ
て損失に変えることができるだけの潤沢な資金を持っています。

個人投資家の多くは、大口投資家や機関投資家、銀行や証券会社のディ
ーラーなどと比較して、取引に有益な情報の質も量もまったく太刀打ち
できないほど貧弱なものとなっています。そのため、好むと好まざるに
かかわらず、テクニカル指標に頼らざるをえない状況に自然となってい
ます。テクニカル指標は過去の相場を分析して作られているため、役に
立つ指標ではありますが、実はそこを狙ってくるのが大口の投資家なの
です。

個人投資家も大口の投資家も、常に相場で勝ち続けることができるわけ
ではなく、勝ったり負けたりを繰り返すものです。相場を読む技術のあ
る投資家は、勝つときには利益を大きく伸ばし、負けるときには損失を
小さくとどめることができます。これが素人の個人投資家とプロやプロ
に近い存在の大口の投資家の違いでもあるのです。プロとして長く株の
世界で生き残っている人は、損失を確定するのに躊躇しません。

個人投資家はえてして、含み損が出て資産がマイナスになっているとき
に、「もう少し待てば戻ってくるかもしれない」という何の根拠もない
希望的観測だけで、手持ちの株を塩漬けにする傾向があります。一般に
含み損が出ている株は、さらに損が膨らむことはあっても、プラス圏ま
で戻ってくることは稀です。自分の都合のいいように相場は動いてくれ
ないものなのです。損切りができずに、マイナスが増えてくのをただ指
をくわえて眺めるしかなくなってしまうのです。

これに対して大口投資家は、機械的に損切りをします。損切りすれば、
再度利用できる資金が増えてもう一度新しく売買ができるのです。一旦
損失を確定してしまい、今度は相場の流れている方向に乗った取引をす
れば、場合によってはその損失の分がすぐに取り戻せる可能性もありま
す。このように、株式投資では気持ちの切り替えが重要。

ただし、この損切りのラインを狙って仕掛けてくる大口投資家がいるか
ら、株式投資は難解なのです。ロスカットされた直後に株価が反転して
しまうことがよくあります。これはロスカットの水準を熟知しているプ
ロの投資家がわざわざそこを狙ってしかけてきて、株価を下げてきて、
ロスカットの売りや狼狽売りが一段落ついたころ、十分に割安な株価に
なったところで一気に買いに回っているからです。

プロの投資家は高い株価で大量に売って、安いところで大量に買います。
その差額分が儲けになるのです。25日線や75日線などは誰もが注目
している重要なラインです。ここで個人投資家は、テクニカルの教科書
通りに損切りの注文を入れています。

でも、プロの投資家の策略に引っかかったとしても、これは仕方がない
ことです。損切りのやり方としては正しいことをしているので、再挑戦
すればいいのです。資産家にやられることはあっても、こまめに損切り
をしていると、長い目で見ると利益が出てくるものなのです。

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