信用取引とナンピン買いは素人投資家にとって危険なワナ

一般に株式投資の世界では、新興市場の株がよく動きやすい傾向にあり
ます。これは発行株式総数が少ないこと、特定の個人が一度に大量の注
文を出すと、株価が飛びやすいことが挙げられます。

2006年から2007年にかけてはライブドアショックでおなじみで
すが、新興市場の株が軒並み大幅に値を下げた時期なのです。東証マザ
ーズ指数は約1年間の間に3分の1まで暴落しました。中小株は発行済
み株式の総数が少ないため、少しの値動きで市場は大きく反応します。

新興市場の低迷には、いくつか理由があります。そのうちの一つは次の
通りです。リスクをほとんど理解しないうちに、プロフェッショナルと
して信用取引に参戦するので、相場を荒らす原因となったのです。

この結果、新興市場では、新たに買う気力のある投資家が少なくなりま
した。日経平均やTOPIXが次第に回復していったのに対して、東証
マザーズ指数やJASDAQが全然回復しないのは、つまり、もう買う
投資家がいないのです。これは暴落の後遺症の一つと考えられています。

素人の個人投資家がプロの大口投資家や証券会社のディーラーたちと根
本的に異なっている部分は、ナンピン買いをするかしないかにつきます。

ナンピン買いとは、負けているときに思惑と逆の方向に動いた場合、資
金が続く限り、元の株価より安い株価で順々に買い下がっていくことで
す。ナンピン買いをすることで、所有している株価の平均取得価格が下
がりますが、トータルのマイナスの金額は増えてしまいます。

平均取得株価を低くするのが目的の場合にのみ有効な利用方法で、実際
の取引でナンピン買いをするのは、非常にリスクが高いと言えます。

ナンピン買いというのは、今はマイナスだけど、将来的にプラスなるこ
とを見越して設定されています。株価が上昇に転じると読みが当たった
ということで、プラスになる額も増えます。一方、さらに株価が下がっ
たりすると、含み損は2倍になります。ナンピン買いのこのようなリス
クを証券会社はすべての投資家に伝えていない可能性があります。

しかも素人の個人投資家のするナンピン買いは、信用取引を使って実施
しているものが多いのです。信用取引のため、ある意味資金無制限でい
くらでも多額の株式を買うことができます。信用取引がリスクをともな
うのと合わせて、ナンピン買いもリスクが高い取引手法なので、二重に
リスクをとった危険なトレードと言えます。

手持ちの資金で目一杯の取引をすると、うまくいっているうちは感じま
せんが、相場が思ったのと反対の方向に動いた場合、ロスカットの恐怖
を味わい続けることとなります。

そして、全額自分の資金ではなくて、お金を借りてきてトレードしてい
ることになるので、株価が暴落したり、どんどん下がり続けたりした場
合、損失の額が全く予測すらできない状況となります。このようなこと
で、信用取引やナンピン買いはリスクが高い取引であるため、素人の個
人投資家としては、手を出さない方が賢明と言っていいでしょう。

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