評論家の予想に頼っていると最後には必ず負けるという事実

個人投資家の多くは、プロの証券会社のディーラーや機関投資家たちと
比べて、得られる情報の量が少ないのが現状です。情報の質についても
玉石混交で、自ら取捨選択できる力が必要となります。このように、プ
ロと呼ばれる投資家とは質、量ともに雲泥の差があります。さらに、情
報が入ってくるのも遅いので、投資のテクニックでも、情報においても
大きなハンデを背負って取引をしないといけないのです。そんな中、わ
らをもすがる気持ちで参考にするのが評論家やアナリストたちの分析や
評論なのです。

ただし、この評論家やアナリストたちの予想が、実は曲者なのです。評
論家の予想は、往々にして相場の流れに従った予想となります。上昇基
調のときは上がると予想し、下降局面では下がると予想します。これは
株式相場が今までの流れのまま推移することを前提にした予想で、いわ
ゆる「順張り」の予想です。

これは、ある意味理にかなった予想ではあります。しかし、流れが変わ
るのはほんの一瞬です。その瞬間をピンポイントで予想するのは、タイ
ミング的にも非常に難しいので、普通の評論家は予想しません。今まで
通りの方向に進むと予想するのが簡単だし、確率も高いのです。

順張りの予想が多いということは、流れが変わるときは、一気に値が動
くことを意味します。個人投資家のロスカットラインを狙いすまして、
大口投資家が大量の売買注文を出してきます。まだ記憶に新しいライブ
ドアショックのときには、新興株を中心に暴落しました。これもほとん
どのアナリストは景気が回復基調にあるため、株価の上昇を予想し続け
ていた時期でした。

素人の個人投資家は、流れが変わったときに瞬時に判断することができ
ません。評論家の分析を待っている時間もなく、損切りのタイミングを
失い、気づいたときには手遅れだったということが多く、こうして多く
の個人投資家が退場せざるをえない状況に陥るのです。

実は評論家やアナリストは、過去の相場を分析するのは得意ですが、将
来の相場を予測するのは苦手なのです。神様ではないので、将来、いつ
何が起きるかを正確に言い当てることは不可能です。地政学的リスクと
言われる戦争や地震などの天変地異は、予想不可能なことも多く、個人
投資家の損失を増やす大きな要因となっています。

一方の評論家やアナリストは、うまくできていて、自分で取引をしない
人が多いのです。つまり、自分の予想が外れても損をしないのです。

評論家というものは、個人投資家に情報を提供することで、証券会社か
ら報酬をもらっているのです。また、証券会社は、評論家の予想が当た
っても外れても気にしていません。

株価が上がろうと下がろうと、投資家が取引をしてくれれば手数料収入
が手に入ります。名前の通った評論家の予想を目当てに、多くの顧客が
集まってくれば、手数料収入も増え、儲かる仕組みになっています。

証券会社や評論家にとって、大きな損失を抱えて株式投資から撤退する
個人投資家の存在は問題ありません。撤退する人の数と同じだけ新規に
素人の個人投資家が参加してくるのがこの世界なのです。

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