豊富な知識をコンパクトに使い、謙虚な取引をすればチャンスが広がる

素人の個人投資家は、プロの大口投資家に比べると、情報量が少なかっ
たり、経験が少なかったりして、株式取引をする前から多くのハンデを
かかえているため、不利になっています。そこで、最近の個人投資家の
中には、そのハンデを減らすためにいろいろと勉強している人も増えて
きています。

テクニカル指標の分析はもちろん、証券アナリストのような株価分析や
経済状況の判断など、パソコンを駆使して様々な計算をしたり、過去の
経済学者や有名な投資家の本を精読したり、相当な努力をしている人も
見かけます。知識としてはプロのディーラーや大口投資家にも引けを取
らない程度にすばらしい人もいます。

こういった人の多くは、相場に勝つことではなく、知識を吸収すること
が目的となっている感も否めません。したがって、誰にも負けない豊富
な知識を持っていることに満足してしまい、株式投資の運用成績に結び
つかないこともよくあります。いわゆる「頭でっかち」な投資家とは彼
らのことで、様々な知識を駆使して投資をしますが、もしそれで損失が
出た場合も、「自分は正しい取引をしているのに、結果が伴わない」と
思ってしまい、容易に負けを認めたがりません。

相場に勝つには、まずは謙虚でなければいけません。相場があって、そ
こに自分の知識やスキルを当てはめて取引するのが大事です。自ら相場
を作るのではなく、相場の波に自然に乗るのが個人投資家がやるべき投
資スタイルなのです。

知識が豊富な個人投資家は、新規に買いで入る場合、非常に多くの銘柄
の分析をしてしまう傾向があります。そのため、株価分析に時間をかけ
すぎてしまい、取引のタイミングを失ってしまうこともあるのです。そ
の点、知識の少ない素人の個人投資家は、分析する銘柄も少なく、それ
ほど時間をかけることもないので、早めの取引ができるメリットがあり
ます。

このような点からも、豊富な知識が仇になることもあるので、事前の分
析は銘柄らを絞ってスピーディーにするべきなのです。相場は常にあり
ます。今回、売買のタイミングを失しても株式投資はいつでもできるの
です。慌てず落ち着いて取引することが重要です。

今から10年ほど前の株式相場は、バブルの崩壊後の景気の低迷期を脱
し、日本経済がようやく立ち直りかけていた時期で、上昇基調が続いて
いました。

その頃に株式投資を始めた個人投資家は、それほど苦労せずに儲けが出
ていた人が多かったのです。ビギナーズラックでおいしい思いをした人
は、株式投資は楽だと思いがちです。

しかし、現実の株式投資は、10人のうち、9人が負けて強制退場させ
られる厳しい世界なのです。それを認識したうえで株式投資をしなけれ
ばなりません。

人間というものは、負けたときの記憶はすぐに忘れようとし、勝ったと
きの甘い記憶だけを頭の中に残そうとします。そのため、損失に目をつ
ぶってしまい、運用成績がマイナスになっても、あえて気にしない人が
多いのです。

自分の投資の結果をきちんと確認することは大事です。負けたときの分
析がしっかりできる人が、その後の勝ち組になり、相場の世界で長く生
き残っていけるのです。

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