投資家たちを騙すのはマーケットや自分自身

投資する上で、株価や株価指数に為替などの動きをチャートで見る事は
必要な事ですが、チャートは投資家たちを惑わせる事がよくあります。

株価が決まる要因は、企業の今期業績見通し、企業の成長性、そして金
利ですが、そうした要因に応じた株価になるまでには、必ず時間的なズ
レが起こります。

ですから、それらの要因のみを見ていれば儲ける事が出来るわけではあ
りません。株価というものは、その株を購入する投資家たちの心理的要
因も影響するからです。

経済学者のケインズは、「株式投資は美人投票である」と例えて言いま
した。美人投票と言っても、「自分が美人だと思う人」に投票するので
はなく、「みんなが美人だと思う人」に投票する事で、投票した美人を
勝たせよう、というわけです。

株式投資もそれと同じです。「美人投票=株の購入」というわけです。
ほかの投資家たちが購入(=投票)する株は株価が上昇します。投票す
る人が多ければ、その企業のファンダメンタルズなど関係なく、株価が
不合理なまでに上昇する事もあるのです。そうした不合理な株価上昇が
「バブル」です。

それとは逆に、投資家たちがいっせいに株を売りだせば、不合理なまで
に暴落する事もあり得ます。マーケット(市場)は完全ではなく、そう
いう事があるものだと知っておくべきでしょう。

人間は錯覚によって事実を誤認する生き物です。そういう事があると事
前に知っておけば、投資においても失敗を防ぐ効果があります。

人間とは自信過剰に陥りがち。株式投資においても「自分だけは短期間
で利益を上げる事ができる」と思っている人が多いもの。仮に皆さんが
そう思っているのであれば、それこそ自信過剰ですのでご注意を・・・。

さらに人間とは自分に認識できる範囲のデータを元に物事を判断しがち
です。短期間の株価チャートだけを見て、上昇しているのを見ると、さ
らに株価は上昇すると思ってしまう心理がそれです。

株というものは、今上がっているからと飛びつくのではなく、買うべき
理由を見つけ、さらに割安のときに買う。これが重要。

どうしても損切りできない、売った後でさらに値上がり、といった事も
人間の心理が影響しています。これは、人間は損をしている時と利益が
出ている時とでは行動が変化するためです。

損をしている時はその事実を認められず、株を売って損を確定させる事
を嫌います。逆に、利益が出ている時は損に回るのを嫌ってすぐに売っ
てしまうのです。半年間塩漬けにしているのは平気でも、半年間含み益
のままではいられないのです。

このような人はどうすればよいのか明らかです。損切りは早く、利確は
遅くすればよいのです。

騙そうとするのは市場や人間心理だけではありません。業者もみなさん
を欺くような宣伝をします。

例えば、「ある指数が10%変動しなければ1%利回り」という宣伝文
句の金融オプション商品があるとします。ですが、言い換えれば「10
%もの損失リスクに対してたった1%のリターンしかない」という事に
なります。こうした言い換えを行う事で真理を見つける事を「フレーミ
ング効果」と呼びます。

業者はリスクを小さくリターンを過大に表現しようとあの手この手を使
います。言い換えによって真理を暴き、騙されないようにしましょう。

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