長期保有する個人投資家には、忍耐力が必要

個人投資家が銘柄選択するのは容易です。しかし株を「持ち続ける」と
なると話は変わってきます。

例外無く企業は、市場に評価され、株価は上下します。金融緩和のよう
なイベントリスクで株価が低迷する場合もありますし、成長力があると
判断して投資した銘柄でも一時的に株価が低迷するのは日常茶飯事です。
そんなとき、売るべきか、売らないで様子をみるべきか判断するのは難
しいと思います。

日々新鮮なニュースが耳に入ってきますし、プロのアナリストのレポー
トも日々入ってきます。投資先企業の一時的な業績悪化や、短期的な値
動きに、心が乱されない強い忍耐力が必要となり、売却という決断を下
さなければならない場合も当然あります。

保有し続ける、売却する、いずれの場合でも、企業に対する調査分析を
徹底的に行い、企業価値が棄損してないか、描いていた企業の成長予測
に狂いは出ていないか、を常時考える必要があります。それができる人
間でなければ、長期投資、長期保有は止めるべきでしょう。

恋愛に例えると、愛情を育んで結婚まで行くのも困難を伴いますが、結
婚した後もその関係を続けるのが重要となります。

アナリストのレポートや日々の株式ニュースは、短期的投資目線で語ら
れているのが多いので、長期的投資に値する企業を選択する場合に、そ
れらは「ノイズ」でしかありません。

ウォーレン・バフェットのような著名投資家でも、ウォール街と距離を
置くため、自身の生まれ故郷であるオマハに拠点を置いています。そし
て彼はアナリストのレポートは読まないと公言しています。

世界的に見ても、ボストンやエジンバラに拠点を置く運営会社がありま
す。エジンバラの運営会社のオフィスには株価チャートが無いそうです。
その理由を聞いてみると、「チャートを見るのではなく、企業価値を見
なければならない」からということ。「離れた所から見る方が正確に見
える部分がある」ということなのでしょう。

そうは言っても、いわゆる「ノイズ」を検証しなくても良いとは言えま
せん。短期的な値動きをチェックするのではなく、出てきた資料を「企
業価値に影響を与えるものではないか」「企業の成長戦略に影響を及ぼ
すものではないか」という視点から調査を重ねる必要があります。

保有し続けるか、思い切って売却するべきか、決断を下すため検証する
のは困難が伴います。個人が検証できることには限界があり、市場の動
向に幻惑され、売るべきではないところで売ってしまったり、検証が進
まないので保有を続け、結果的に損が拡大したりと言った失敗例に暇が
ありません。これが個人投資家が株式を長期保有することの難しさなの
です。

株価が下がる恐怖感から売り払い、得られるはずであったリターンを取
り損ねる。反対に株価が低迷したことに匙を投げ、放置してしまうとい
うことも多いのではないでしょうか。自分が選択した銘柄をフォローで
きないのがそれらの原因。

「銘柄を選びに選ぶこと」、そして「株価が暴走しても冷静な判断を下
し、企業の長期的成長を取り込むこと」。この両輪が投資で成功するた
めの必須条件となります。

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